年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の巨額マネーが流入しそうな「ESG」銘柄とは?
2018.07.11
《大神田貴文氏推奨銘柄》※株価は7月10日時点
クレディセゾン(東証1部・8253)
セゾンカードで知られる百貨店・スーパー系のカード首位企業。女性管理職比率が高い企業は化粧品や小売業など特定の業種に集中気味。クレディセゾンは、男社会と言われてきた金融業界で最も女性の登用が進んでいる会社として知られる。利益還元に厳しい海外株主比率が4割を超える
目標株価 2400円
現在株価 1681円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 16万8100円
配当利回り 2.47%
野村総合研究所(東証1部・4307)
シンクタンクで有名だが、本業はシステム開発。日本郵船やKDDIとともに、GPIFがESG投資指数として最初に認定した3つの株価指数に共通採用されている。証券系企業だけあって、どうすれば機関投資家に評価されるかを知り尽くしている。フィンテックなど成長材料も豊富
目標株価 7000円
現在株価 5400円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 54万0000円
配当利回り 1.57%
キーエンス(東証1部・6861)
MSCIジャパンセレクトリーダーズ指数の組み入れ比率は首位。トヨタなど有力企業を抑えて事実上、ESG投資マネーの最大の受け皿になっているとみられる。購入価格が600万円以上するため資金的に手の出ない人は、同テーマのベンチマークとしてウオッチしてほしい
目標株価 8万円
現在株価 6万990円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 609万9000円
配当利回り 0.15%
パラマウントベッドHD(東証1部・7817)
女性活躍、障害者雇用など人材多様化で他社に先行している。看護師育成や海外医療支援、ドライバーの居眠り防止対策など社会貢献活動にも熱心な企業として知られ、表彰多数。医療・介護用ベッドで7割と圧倒的なシェアを誇る。高齢化で介護需要が拡大する国内に加え、中国市場も成長中だ
目標株価 6500円
現在株価 4750円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 47万5000円
配当利回り 1.99%
トラスコ中山(東証1部・9830)
工具類の卸売り大手。昨年、日本IR協議会の「IR優良企業賞」を初めて受賞した。情報開示の内容の豊富さや迅速さが高く評価されている。開示する情報は業績だけでなく、社会貢献や女性活躍など機関投資家が関心を寄せるESG情報も充実しており、株式市場の視線を強く意識している
目標株価 3500円
現在株価 2641円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 26万4100円
配当利回り 1.19%
フジクラ(東証1部・5803)
銅加工技術を活用したプリント配線基板や自動車電装品、光ケーブルなどを生産する景気敏感銘柄。東証が今年2月に「健康経営銘柄」として26社を選定した。初めて選定された9銘柄のうちフジクラは時価総額が最も小さいため、相対的に買いが入った場合の株価へのインパクトは大きそうだ
目標株価 1200円
現在株価 692円
売買単位 100株
いくらで買えるか? 6万9200円
配当利回り 2.05%
<取材・文/エンスパテーマ株取材班>
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