aijiro / PIXTA(ピクスタ)
業績評価にあたり、好き嫌いなどの印象評価をされてはたまらない。
業績数値を明確にしていくことが肝心だが、チームで取り組む場合は、チームの業績を個人にひもといていけばよい(参照:
第89回「もう印象評価はたくさんだ。チーム業績を個人業績にひもとく方法」)。では、営業部門ではない場合で、そもそも業績が数値化しづらい場合には、どうすればよいのだろうか?
演習をしていたり、企業をサポートしたりしていると、「評価は上司が付けているが、なぜ、その評価なのかわからないが、
管理部門だからしょうがない」という声が届く。しかし、あきらめるのはまだ早い。管理部門でも、簡単な方法で、業績を数値化できるのだ。
確かに、営業部門の業績は、売上件数や金額や利益金額などにより数値化しやすいが、営業部門以外では、例えば管理部門の業務とってみても、そのままでは数値化しづらいものだ。
中には数値化できるものもある。事務ミスを解消するという目標であれば、毎月の事務ミス発生件数と一定期間内の解消件数を把握するという方法がある。しかし、
数値化できそうもない業務が多いので、この問題が起きる。
例えば、プロセスを改善するという目標を設定したとしても、改善の度合をどのように評価するかという問題に直面する。そうした場合に、改善の取り組みという行動を分解してみればよい。
例えば、以下のような分解の仕方は、一方法だ。
5つの内容に分解したので、5番目の内容まで行き着いたら5とカウントできるし、3番目の内容まで実施したら3とカウントできるわけで、まさに数値化できたことになる。
さらに、各々の行動について、例えば、以下の3項目で進捗を確認したのであれば、全部で15段階の内容と進捗の見極めができることになる。行動の
内容を分解し、行動の
進捗を分解すれば数値化が格段にしやすくなるのだ。
プロセスを改善するという目標ひとつについて、15段階で内容と進捗の見極めができるので、例えば、半期で5つの目標に取り組むのであれば、75段階で実績を見極めることができることにある。業績達成度合を測るには十分な量と言えるのではないだろうか。