もう印象評価はたくさんだ。チーム業績を個人業績にひもとく方法

山口博

CORA / PIXTA(ピクスタ)

個人業績の見える化はどこまでできるのか?

 4月の年度始から3か月が経過し、上司と部下との面談を実施している人もいるに違いない。年度初めに立てた業績達成目標の定期的な進捗確認面談をしている人もいるだろう。

 若手社員の人たちと能力開発プログラムの演習を実施していて、最近よく受ける相談に、「上司と面談したが、漠然とした印象で評価されているようで、納得ができない」「チームで取り組んでいるので、個々の取り組みが評価されにくい」「営業部門ではないので、取り組みの成果を売上や利益などの数値で把握できないので、進捗管理ができない」というものがある。

 好き嫌いなどの印象で評価されたのではたまらない。そこで、印象評価を避けるために、業績数値を明確にしたいのだが、チームで取り組んでいたり、営業部門ではなかったりするので、それができないというジレンマに陥っている。

 しかし、あきらめのはまだ早い。チームで取り組んでいたとしても、営業部門ではなくても、相当程度、見える化、数値化ができるのだ。それも、ちょっとしたコツを掴めば、さほど労力をかけずにできるのだ。

チームの成果を個人の成果にひもとく

 チームの成果を個人の成果にひもといていく、わかりやすい例から紹介していこう。個人営業であればその人の業績は、営業実績数値で捉えることができるので、簡単だ。しかしチームで営業している場合、あがった営業実績はチームの実績なので、個人の業績として捉えにくい。

 たいていの場合、そこであきらめてしまい、例えば、チーム業績5割、個人業績5割というような割合を決め、チーム業績は数値化されるがチームメンバー全員が同じ実績数値であり、個人業績は数値化されずに、上司による印象評価にとどまってしまったりするものだ。

 チーム業績を個人に分配することは、難しいことではない。例えば、4人のメンバーによるチーム営業の結果、100万円の売り上げがあがったという例でみていこう。

 最も簡単な方法は、メンバー数で按分する方法だ。メンバーが4人であれば4等分した金額を個人業績として計上する方法だ。

 この、至って単純な方式については、「4等分しただけでは、個人の貢献度を反映していないので、不適切だ」、「実施したいことは個人別の貢献度なのだ」という意見が出てくる。しかし、個人別の貢献度の把握がむずかしいと思えて、そこで検討が止まってしまっていることが少なくない。

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さまざまな角度から按分する

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