新宿“ダンジョン”の新・案内サイン、「迷子の救世主」となるか? 進化する「案内サイン」

生まれ変わる新宿駅、「エレベータの増設」や「東西自由通路」も

「新宿ターミナル基本ルール」では、こうした案内サインの刷新に加えて、エレベータの増設や点字ブロックの再整備、乗り換え利便性の改善、多言語対応端末の導入といったバリアフリー化に向けた取り組みや、災害に強い駅づくりなどを推進することも盛り込まれている。さらに、JR新宿駅構内の地下では2020年の完成を目指して東西自由通路の建設も進められており、完成後は東西方向の回遊性が大幅に向上することになる。  もちろん、案内サインを刷新する動きは新宿駅以外にも広がりを見せている。現在、国土交通省は鉄道会社によって表記方法やピクトグラムが異なる駅構内の案内図を国土地理院の屋内地図の様式に統一する取り組みをおこなっている。なかでも新宿駅、東京駅などの都内主要駅は1年以内に新たな構内案内図へと更新される見込みで、新宿駅のみならず各駅が少しずつ「誰もが使いやすい駅」へと生まれ変わっていくであろう。  とはいえ、都外在住の筆者が新宿駅で「二度と迷子にならない」という自信は無いのだが…。
新宿西口名物

新宿西口名物(?)であった黒と黄色の看板で満たされた空間。これらの看板も見納めとなる。

<取材・撮影/淡川雄太 若杉優貴 文/若杉優貴(都市商業研究所)> 都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken
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