探査機「はやぶさ2」、小惑星リュウグウに到着。日本の宇宙探査が迎えた「終わり」と「始まり」

リュウグウの探査の始まり

 順調に旅を続けてきた「はやぶさ2」は、6月27日9時35分、あらかじめ地球から送られていたコマンドに従い、エンジンを噴射。ブレーキをかけるようにして、リュウグウから約20km離れた位置に静止した。  その後、この20kmという距離を維持できていること、そして「はやぶさ2」の状態が正常であることから、運用チームは「はやぶさ2」のリュウグウ到着を宣言した。  このリュウグウから20km離れた位置を「ホーム・ポジション」と呼び、この場所から、探査計画を立てたり、次の行動の準備をしたりする。 「はやぶさ2」はまず、リュウグウの上空から観測し、地形や組成がどうなっているか、そしてどこに着陸すべきかといったことを調べる。7月末には高度5kmまで、さらに8月には高度1kmまで降下することが計画されており、これからも緊張と興奮の日々が続く。  そして秋に入り、9月~10月ごろには、いよいよリュウグウの表面に着陸し、試料(石や砂など)を採取する「タッチダウン」に挑む。また、「はやぶさ」に搭載されている超小型の着陸機の投下も、この前後で行われる。

リュウグウに着陸する「はやぶさ2」の想像図 (C) JAXA

 他の天体に着陸し、試料を採取してふたたび飛び立つというのはとても難しく、先代の「はやぶさ」では、うまく着陸できなかったり、着陸後に機体が壊れたりといったことが起き、着陸機の投下もうまくいかなかった。いくら改良や経験があるとはいえ、その難しさは「はやぶさ2」でも変わることはない。秋の残暑とともに、「はやぶさ2」にとっても熱い日々が続くことになりそうである。  ちなみに、この秋のタイミングで着陸できなかった場合や、あるいは複数回着陸できそうな場合に備え、来年2月から春ごろにかけても、着陸・試料採取、着陸機の投下を行う予定が組まれている。
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