実はアジア3位のビール消費量。意外なビール大国「ベトナム」の独特なビール文化

ハノイのビア・ホイのハズレの店。全然冷えていないビールだった

 キリンビールのサイトにある「キリンビール大学」によれば、2016年はビールの製造量が地域別ではアジアがもっとも多いものの、個人消費量は東欧などの国が目立ち、上位25位以内にアジアの国は見当たらない。必ずしも製造量と消費量は一致しないようである。国別消費量では中国が世界で最も多く、アジア2位の日本は全体の7位に留まる。

 そんな中、アジア第3位がベトナムとなっている。ベトナムの消費量は2017年には前年比6%増の40億リットル(参照:「NNA Asia」)。なんと、東南アジアでは1位の消費量なのだ。

とにかくビールが安いベトナム

 ベトナムのビール消費量が多いのは価格的なものもあるのではないかと思う。一般的なコンビニエンスストアで350mlの缶ビールは9800ドンで販売されている。日本円にしてわずか47円程度だ。物価が低水準なので安いのかと思われるが、同じ店舗にて同じサイズの炭酸飲料を見ると価格は9000ドン程度。つまり約43円で、ビールとソフトドリンクの値差がほとんどないことになる。屋台や食堂ではビールの方が安い価格設定になっていることもあるほどだ。

 一方で、ウィスキーなどのほかのアルコール類は日本の物価水準から考えれば安いにしても、バーではビールが2万~5万ドン(約96~240円)である中、10万ドン(約480円)くらいになる。ベトナム政府はビールにかける特別消費税を上げて税収アップを目論んでいるため、政府のバックアップがあると推測もされるが、これだけ安ければビールを飲むようになるのは必然である。

 もちろん、バドワイザーや欧州のビールも多数ベトナム都市部で見られるが、地元商店でも1.5万ドンはするのでベトナム・ビールの倍くらいとやや高くなる。とはいえ、ベトナムのビールも充分においしいものがあり、ビール好きには天国であることは間違いない。

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