グランピングブームの反動か。アウトドア界は「ゆるキャン」化へ

「タープと一体型なので、テントを建てる流れそのままで屋根つきのリビングスペースを得られます。2人程度ならテーブル&チェアも置けますし、アウトドアビギナーが難儀するタープ設営の手間が省けるんです。それに背の低いロースタイルのテーブル&チェアを使えば、より広くスペースが使えますよ」  オートキャンプはもちろん、カップルや親子で使うのにはちょうどよさそう。近年は親子参加型の音楽フェスなども増えているので、子持ちは重宝するはずだ。もちろん、一人で使えばさらに贅沢感が味わえる。コンパクトなので、バイクや自転車のツーリングにも便利だ。 「山岳テントのような窮屈さはなく、むしろこのテントを使うだけで『キャンプに慣れているな』と思われる可能性大です。野外フェスなどキャンパーで混雑している場所でも、必要最小限のスペースで設営できるので、“設営難民”になることもないでしょう」  グランピングでアウトドアに目覚めたものの、いきなり同レベルの道具を揃えるのは難しいという新規キャンパーの受け皿となりそうだ。

手のひらサイズの超軽量ハンモック

 ポストグランピングのキーワードとなる「手軽さ」。アニメ『ゆるキャン△』でも「ソロキャンプ」の楽しさが描かれていたが、今後は軽量コンパクトのグッズも注目を集めていくと見られている。  そんな中、週末の日帰りデイキャンプなどでゆっくり腰を休めるのに便利なのがハンモックだ。デイキャンプというとBBQのイメージが強いが、PONCHO氏はお弁当を持って行き、心地よい木陰のあるキャンプ場でハンモックするのがオススメだという。
ハンモック

軽量&小型化が進むハンモックはソファー代わりにも使える

「これまでのハンモックは案外大きくて、重さもあり、ロープワークを覚えないと上手く吊るせないので、意外とハードルが高かったんです。しかし、ここ数年はハイカー向けの超小型軽量ハンモックが多くのメーカーから発売され、重さは500g程、収納サイズは手のひら大、吊るす方法もカラビナやロープの結び目を通すだけとかなり手軽になりました。木と木の間に吊るすだけで、極上のくつろぎ空間が作れますよ」  ハイカー向けに作られたものだが、キャンプやツーリングで使っても問題なし。ただし、公園などでは使用禁止の場所が多いので注意が必要だ。 「ハンモックというと寝転ぶだけと思われがちですが、横座りすればソファーのように、またがれば椅子のようにも使えますし、いわば『野外用ソファーベッド』と呼べるアイテムです。最近はノート大でコンパクトに収納できる焚火台もあるので、風に揺られながらハンモックに座り、炎の揺れを楽しみながら、コーヒーを飲む……なんて素敵な休日を過ごせます」  大勢の仲間と過ごすBBQも楽しいが、日々の仕事に忙殺されているビジネスマンなら、心地よい風を感じながらハンモックでリフレッシュするのもいいだろう。  今夏はグランピングの高級志向を薄め、手軽さを追求したキャンプスタイルが主流になるはず。初心者でも簡単に楽しめるので、アウトドアブームはまだまだ加熱しそうだ。 <取材・文/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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