小嶋陽菜の3連単5頭ボックスも現代ギャンブルの楽しみ方に寄与
たぶん、蛭子能収さん本人はそんなことを当初から意識して「えびす買い」をされてはいないと思うのだが、時代が追いついてマッチした事例だ。
昔のギャンブル場では、お金持ちが「1点勝負じゃ!」と言いながら大金を入れるというスタイルがよく見受けられたし、賭博の名シーンなどでは基本この「大金1点勝負」が今でもよく使われている。さらにはギャンブル依存症のイメージも同様だ。
しかし、今は「えびす買い」が楽しむ面でも、負けにくい面でも有効な時代になったことで、健全な楽しみ方が一つ増えたとも言える。「えびす買い」以外にも、小嶋陽菜さんの「競馬3連単5頭ボックス」のような、昔ではバカにされているような買い方だったはずのものも、高回収率をもって受け入れられている。それまではアイドルやタレントがテレビに出て「1点勝負」というシーンが大抵「ハズレ」て終わるようなしょうもない一辺倒なシーンだったわけだが、そんなシーンは多点買いでも楽しめる方法によって格段に減ったし、決まった額で遊べるやり方を示している面では非常に健全だといえよう。
もちろん、「えびす買い」も額を増やしてしまってはリスクが高い。ギャンブルリテラシーの向上、ひいてはギャンブル依存症への対策においても、正しい楽しみ方を考える面で役立って欲しい。
【シグナルRight(佐藤永記)】
半勤半賭のセミギャンブラー。Twitterやニコ生『公営競技大学』にて公営競技について解説をしている。
@signalright