乙武洋匡さん、kabaちゃん、浜崎あゆみさんも……LGBTのパレードに3万人が参加

レインボープライドはみんなが1つになれるもの

ゲイレポーター酒井さん

松浦大悟さん(右)と酒井佑人さん(左)

 ゲイレポーターとして活躍する酒井佑人さんはこう語る。 酒井:僕は、ゲイとして生きていく中で、周りから「それはハンデである、厳しい目で見られるのは覚悟しろ」など、といった趣旨の言葉を投げつけられることがあります。これだけ多様化してる社会なのに、まだ偏見や差別が根強くあることがとても残念です。  レインボープライドはみんなが1つになれるもの。日頃からストレスを抱えて悩んでる方やカミングアウトで悩んでる方、どんな方でも、「1人じゃない」「仲間がいるんだ」と気づく素敵なものです。  著名人の方々がたくさん参加され、メッセージを発信するということは、やはり、一般に与える影響は大きい。パレードは当事者以外の方でも参加できるので、こういうイベントがもっと増えてくれたらいいなと思います。

LGBTに関する法整備は、与野党で真っ二つ

議員たち 今年、多くの国会議員がパレードに参加したことは喜ばしいことだ。しかし現在、LGBTについての法整備をめぐって、与党が「理解増進法案」、野党が「差別解消法案」と、別々の法案を検討、与野党で真っ二つとなっている。2016年5月には民進、共産、社民、生活(当時)の野党4党が差別解消法案を国会に提出したが、廃案となった経緯がある。 「このままでは、たとえ与党案が審議されることになっても、多くの野党議員が反対する中での成立となってしまう。それはLGBTにとってとても不幸なことです。自殺対策基本法やがん対策基本法のように、超党派で成立させてきた法律はたくさんあります。ぜひ現職議員のみなさんには、圧倒的多数での成立に向けて知恵を働かせてほしい」(松浦さん) <取材・文・撮影/及川健二(日仏共同テレビ局France10支局長)>
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