現在、韓国で“モリカケ”並みに騒がれている事件は、一人の著名ブロガーが発端!(画像はドルイドキング氏のブログ「ドルキンの資料倉庫」)
公文書の改ざんをはじめ、文部科学省による前川前次官の授業への「介入」や、閣僚によるセクハラ疑惑など、次々と問題が浮上する安倍政権。しかし、これだけの不祥事連鎖の異常事態でも、安倍一強は揺るがない。
4月14日、東京・永田町の国会議事堂前で、安倍政権に退陣を迫る集会が開かれた。参加者は約3万人(主催者発表)。辞職を迫られても、官僚は何処吹く風といった顔。日本で民主主義が育つには、まだ時間が必要だ。
一方で、韓国の民主主義は強い。
「崔順実ゲート」により朴槿恵元大統領が罷免されたことは記憶に新しく、現文在寅(ムン・ジェイン)政権が誕生したときには「民主主義の勝利」と賞賛された。しかしその韓国の「民主主義」が、些細な出来事から大きく揺らごうとしている。
南北融和のニュースの裏で、連日報じられる新たな疑惑をご存知だろうか? その名も、「ドルイドキング事件」である。
事の発端は、平昌で開催された冬季オリンピック。
「ドルイドキング」のハンドルネームで活動していた金某氏が、韓国のインターネットサイト「NAVER」に掲載された女子アイスホッケー南北合同チーム結成の記事に対し、1月17日夜から翌日の明け方にかけて、「コメント」や「いいね」を不正に登録した疑いが持たれ、そのことで検察に起訴された。
調査によると、短時間に同じ作業の繰り返しが可能なマクロプログラムを起動させ、記事によせられた2つの書き込みに、614個のハンドルネームで「いいね」をクリック。あたかも大勢に賛同をうけているような、偽造を繰り返していたのだ。
この「ドルイドキング」という人物は韓国の人気ブロガーで、書籍も販売しているほど。2009年と2010年にはNAVERでパワーブロガー(日本でいうとトップブロガー)に選ばれた。
そもそも、ペンネームの「ドルイド(Druid)」は、ケルト人社会における祭司のこと。王よりも絶対的権力を持った、宗教的指導者とされている。日本語では「ドゥルイド」とも表記する。
ブログプロフィールに書かれた趣味は、占いの紫微斗数(しびとすう:四柱推命などと同じ運勢を判断する中国独特の占い)。「原則と常識を愛し、李承晩(イ・スンマン:独裁者と言われた韓国の初代大統領)と親日派を嫌う」とも書かれている。
ここまで見ただけでもかなりの「イタいブロガー」である。しかし、「ドルイドキング」はブログを超えてツイッターやyoutube、フェイスブックなどでも精力的に活動し、2018年4月24日にはブログの累積訪問者数が1000万人を突破するほど話題になっている。(参照:
クリスチャントゥデイ)