40代後半〜50代の富裕層男性に「寂しい男」が異様に多い理由<現役愛人が説く経済学33>
確かに、40代後半から50代は、微妙な年齢です。
40代前半なら、まだギリギリ若さが残っている。体力もあり、社会でも中堅どころです。しかし、40代後半からは何事においてもベテラン扱いされることが増え、20代からは完全に「おじさん」というか「お父さん世代」として見られますから、若者と対等でいられる機会は減ってきます。
見た目にも老いがどんどん出てきます。白髪染めが手放せなくなるのも、この世代からです。
しかし、彼らはまだ「老いる自分」に慣れていません。「60代なんかと違って、自分はまだ男としていけるし、若い女性とも『おじさん』ではなく『男』として付き合える」と思いたい。
20代の女性からしてみれば、40代後半以上は完全に「お父さん世代」ですから、対等なはずはありません。が、当の彼らはお金がありますから、デートで若い女性から「すご~い」と感激されますと、「俺はまだまだイケる」と思ってしまうのです。
若かった頃の自分が、そのままお金持ちになったような誤解をしてしまうのですね。そのため、次第に言動が支配的になったり、若作りが行き過ぎて女性から「ウザい、キモい」と思われたりといったトラブルが起きるのです。
背景には、老いを受け入れられない40代後半~50代特有の「孤独」があります。愛人業では顧客男性に、「どうして愛人がほしいのか」という動機を聞き出すヒアリングを重視しますので、事業を続けるうちに特徴が分かってきたのでございます。
ですから、米山元新潟県知事等のことは他人事と思えません。彼らの心の闇を、健全に解消する方法はないものかと思います。
愛人を作る以外には、せいぜいヨガに通うくらいでしょうか。公用車ではやめていただきたいものですが。
<文・東條才子>
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