「いいね!」はカネで買える。“インフルエンサー”本人が業界事情を話します<2>

SNSの「いいね!」の数もお金で操作できてしまう!?

こんにちは、桂華です。フリーのモデル、コスプレイヤー、インフルエンサー、そしてキャスティング事業の代表をしています。  前回は「インフルエンサー」の概念(SNSをつかってPRする)と、フォロワーを買って実態のない広告活動をしているインフルエンサーの存在について書きました。(前回参照:「フォロワーをカネで買う!? “インフルエンサー”本人が、業界事情を話します」)  では、企業やユーザーはインフルエンサーのどこを見て何を信じればいいのでしょうか?  今回はその実情を少し掘り下げていきます。  やはりネットに上がっている数字がわかりやすいですが、フォロワーをお金で買うこともできるとなると、次に信頼できるのは「いいね!」など反応の数だと思います。インフルエンサーをインフルエンサーたらしめる基準の第2のポイントともいえるでしょう。  ですが、実はその「いいね!」も買うことができるんです。  そもそも「いいね!」とはなんでしょう? ご存知かもしれませんが、おさらいしますね。  例えばSNSで「このツイート内容おもしろいな」や「この写真かわいい!」と思ったら、そのアカウントが投稿した記事に対して「いいね!」を押すことでその記事にどれだけの人が見ているか、そしてどのような反応をもらっているかを示す数字です。  いいね!の基準数はフォロワー数やインフルエンサーのジャンルに応じて変動しますがTwitterの場合、大体100以上、Instagramの場合大体400以上あれば全体としてそこそこいい数字だと思います。  実際に私が話を聞いたキャスティングの話をしましょう。  Twitterのフォロワーが10,000人いて「いいね!」も最大で1,000近くあったインフルエンサーがいました。  その営業担当は「いいね!」の稼働率がかなり高かったため、固定ファンもいるのでは?と思いキャスティングしました(※フォロワーに対し10%以上の「いいね!」があるインフルエンサーは、凄すぎて滅多にいません)。  しかし結果、その子は2名しかファンを呼べなかったのです。  これは「いいね!」を買っていた可能性が非常に高く、前回話したフォロワーを買うことについても同じ流れです。  一部のインフルエンサーがネットにあるフォロワー購入サイトで「いいね!」を購入し、そのアカウント(=生きていないツイッターアカウント)で、さらに「いいね!」を追加することがあります。  購入には外国人アカウントや日本人アカウント、さらにはアカウントを生きているように管理している業者の保証付きなど、様々なフォロワー(=商品)があります。 「フォロワー 購入」と検索すればいろんな業者や商品が出てくるので調べてみてください。  最近のインフルエンサーの案件でも、「フォロワー数に対し8%以上の『いいね!』がある方」という募集条件がありました。  もしこれが来客させる比率を上げるための条件であるなら間違っていると私は強く思います。結局その「いいね!」も信用にならないからです。SNSの数字はかなりデタラメだらけといっても過言ではありません。  一方、この「いいね!」はフォロワーを買うことよりも、より良い方向に活用できます。
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インプレッション率まで見ていない企業にも原因がある!?
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