H&Mの不良在庫は4550億円分!? 不振の理由はネット炎上だけじゃない

 H&Mの創業は1947年である。ZARAの1975年創業に比べ遥かに古い。しかし、H&Mはオンラインの販売の遅れに最近気づいたようで、Alibabaと協力して販売ネットを増やす方向にした。こうすることによって、オンラインでの販売の遅れを修正し、短期間で販売実績を伸ばそうと考えたようである。(参照:「Bolsamania」)  オンラインへ販売の比重を移すことを決定してから、店舗の開設も今年390店舗を新しく設けるが、その一方で170店舗を閉鎖することも決めている。差し引き220店舗が新たに加わるということになり、これは2010年以来最も低い実質店舗の開設数になるという。(参照:「BBC」)

後手後手に回るH&Mの体質に投資家も苦言

 H&Mが市場の急激な変化への対応に遅れていることについて、同社に投資する企業20社の内の1社は、H&Mのことを他社と比較すると、かつて繁栄したNokia、Erricson、IBMといった大企業が市場の急激な変化について行けなかったのと同じようだと見ているという。  また、創業者の孫でCEOのカール・ヨハン・パーソンが、現在の同社の経営者として適任ではないという批判もあるという。批判を彼自身が受け入れることをしない、解雇されるのを恐れてリスクに挑もうとしないといった批判があるのだという。そして、オンランについての業績が透明性に欠けるという不満も同社の投資家から出ているそうだ。(参照:「Expancion」)  それと正反対なのがインディテックで、創業者のアマンシオ・オルテガは当初から経営は外部から招聘した経営のプロに任せている。初代の社長はホセ・マリア・カステリャノが務め、2005年からCEO兼社長に元銀行勤務で国家弁護士のパブロ・イスラが就任している。そしてオンライン販売が全売上に占める割合も公表している。  H&Mが抱えている問題でもう一つ指摘されているのは、デザインを起こしてから店頭に商品が並ぶまでの時間が他社に比べて長いということである。そこから消費者の嗜好を反映した商品が市場に現れるまでの時間が長くなるいうわけである。(参照:「BBC」)
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競合も多く経営予測も厳しい状況だが…
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