“貧乏神”は取りつくのではなく、自分自身がなるものである
そして、せっかくなのでこのテーマをさらに掘り下げて、貧乏神が取り憑く部屋になる行動心理についても見ていきたいと思います。
どんな心理状態のときに貧乏神が取り憑きやすい部屋になってしまうのかも、3つのポイントでまとめて見ました。
《“貧乏神”行動心理とは》
●特徴1 自分を犠牲にした行動が多い人
片づかない状態を行動心理的な角度から考察した時に圧倒的に多い特徴が自己犠牲です。
・人に気を遣いやすい人
・自分よりも他人を優先する人
・お願いされたら断れない人
などなど。
自分のことは差し置いて他人に尽くしてしまうような人が、片づかなくなる傾向にあるのですが、誰かのために生きることはとても美しいことではある反面、誰かのためを軸にして行動すると、自己犠牲的な行動になりやすいのです。
片づけとは秩序構成であり、生命を保つ行為。
自分が犠牲になるということは、その生命維持の原理原則から外れることを意味します。つまり、自然の流れではないということです。
他者のためを思っての自己犠牲の行動が続くと、必然的に家を空ける時間も多くなり、貧乏神にも狙われやすくなるのかもしれません。そして誰かのためにエネルギーを使うことで、家でいる時に自分の生命エネルギーは確実に弱まっている状態となります。
だからこそですが、エネルギーレベルとしては低いはずの貧乏神も、追い出される心配をせずに、安心して住みつくことができるでしょう。
●特徴2 無駄な行動が多い人
世の中に無駄なものは、何一つない。これも真理だとは思っていますが「世の中に無駄な行動は沢山ある」と、知ることも、一つの真理だと、ぼくは思っています。
人生をより良い方向へ持っていくためには、行動することは必要不可欠です。
ただ、単純に行動すれば良いかというと、そうではありません。行動を沢山することが重要なのではなく
“望む結果に繋がる効果的な行動を沢山する”ということが大切。この「効果的」というポイントが重要で「とりあえずなんでも沢山行動する」という感覚の人ほど、片づかない状態を招いているケースがで多いのです。
「貧乏暇なし」という言葉がありますが、無駄な行動が多いことで暇ができなくなる状態は、常に頭の中でアレコレ考えて自分を深く省みない状態を生み出しやすくなります。
そうなると、いつも外側にばかり意識が向くことで、足元や自分の内側に関心が向かなくなり、その隙に貧乏神は難なく部屋に取り憑くことができるでしょう。
●特徴3 欲求を満たす行動が多い人
他人や社会や外側に何かを求めて、自分の満たされない欲求を満たすための行動が多い人ほど、部屋は荒れているものです。いわゆる、クレクレ星人。
このことを少し違う角度で表現すると、
“自分が求めることに対しての対価を支払うという前提がない行動をしている人(=クレクレ星人)”は、貧乏神がとり憑きやすいかもしれません。
高級ホテルで宿泊したいと思った時に「わたしは、このホテルに泊まりたいのです」と、フロントで求めても「わかりました、泊まってください。」と、部屋を与えられることはない。泊まるためには“宿泊に値する対価を払う”という前提があって成り立つこと。
さすがにそんなことをする人はいないように思うのですが、日常に置き換えた時に、この例のような行動をしてしまっている方は、意外と多いのです。
自分が支払うのを後回しにして、先に相手に求めると言うような感覚です。