ハワイのシェアバイク「Biki」登場で、ホノルルマラソンの終了後に起きた「変化」

タカ大丸

ホノルルマラソンのスタート地点となるアラモアナ

 ハワイのレンタサイクル「Biki」のビジネス形態について、3回に渡って追ってきた本稿。(参照:前々回『ハワイにもバイクシェアが登場! 「Biki」CEOが語るシェアエコノミーの可能性』前回『ハワイのNPOレンタサイクル「Biki」の画期的な収益システムとは?』

 今回も引き続き、同社のCEO、ロリ・マッカーニー氏に話を聞いていこう。

まだまだ日本人観光客の利用は少ない

 ハワイに日本人観光客が多く訪れているのは、もはや言うまでもない。そして日系人の存在感も大きい。何より、空港名が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」であり、その空港の中には「ウォーリー与那嶺記念セクション」があり、知事は沖縄系の「デイヴィッド・イゲ」氏である。

 日本人観光客はどれくらいBikiを利用しているのか。ロリ・マッカーニーCEOはこう話す。

「大部分はキヨスクで一回利用の方ですね。事前にサイトでメンバーシップを購入する人はあまりいません。たしかにあなたがおっしゃる通り、日本語ページがないからかもしれませんね。幸い日本語とのバイリンガルスタッフはたくさんいますので、そこはこれからの課題だと思います。現時点で日本人観光客へのマーケティングとしては、日本の旅行会社と提携して紹介してもらうことが多いですね。

ただ、こうして今Bikiステーションを目の前にして座っていても、日本人観光客がBikiに興味を示し、一瞬立ち止まりながらもそのまま去っていくことが多いのは確かです。言葉の障壁は私が思うより大きいのかもしれません。日本語の充実は急務ですね」

 確かに、まだBikiにはカバーしきれていない部分がある。筆者が実際に回ってみると、ホノルル市内にある「ドン・キホーテ」の近くにステーションがなかった。もしBikiでドン・キホーテへ買い物に行くとすると、数百メートル離れた場所にあるステーションに一旦止めて歩かなければならない。

 その点を筆者が指摘すると、ロリはこのように話した。

「それは私たちも認識しております。当初はドン・キホーテの目の前にステーションを置く許可が得られなかったということですが、このように確実にBiki自体が広まっていますから来年私たちは大幅にステーションも自転車そのものの数も増やす予定です」

 筆者が2017年12月に参加したホノルルマラソンはBiki立ち上げ後、初の大きなイベントだった。スタートとなるアラモアナショッピングセンターの前には約三万人のランナーと無数の応援ギャラリーが殺到することとなる。

 筆者は当初、市内すべてのBikiの自転車がアラモアナに殺到し、自転車の収拾がつかなくなるのではないか、と考えた。

 だが実際のところ、マラソン当日の午前四時(註:スタートは一時間後の午前五時である)に筆者が滞在先のアパートを出たところ、アパートの目の前にあるBikiステーションにはまだ自転車が残っていた(なお、筆者はUberでスタート地点に向かった)。

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アラモアナに自転車が殺到したのは、まったく別の時間帯だった

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