成長著しいセルフストレージ。ついにトランクルーム特化型ファンドも登場

エリアリンクのストレージ事業

 エリアリンクは、1999年3月、空地に収納用コンテナを設置し賃貸するハローコンテナ事業を開始。2001年2月、空きビルを活用した貸し収納スペースを賃貸するハロートランク事業開始。このように、エリアリンクは、20年近いストレージビジネスの社歴がある。「ハローキティ」とのコラボのハロートランク、ハローコンテナで知られている。)  ストレージ事業に関する中長期的な会社の経営戦略として、全国展開を視野に入れたストレージの現場数の増加及びサービス・商品力・ブランド力・認知度強化が挙げられている。また、規模のメリット、ノウハウのさらなる蓄積、サービス・商品力アップ、IT技術を利用した効率的運営、管理体制の強化なども挙げられている。  エリアリンクの2017年12月期ストレージ事業セグメントにおける売上高は19,619百万円(前期比24.0%増)、セグメント利益は3,133百万円(前期比14.5%増)の増収増益であった。2017年12月時点、コンテナ型が63,571室、トランク型が17,984室ある。

トランクルーム新サービスの源泉

 トランクルームというストレージ事業は、おそらく、参入障壁の低いビジネスの一つだろう。サービスの差別化に当たっても、自由にレイアウトを決められるとか、温度・湿度の管理が徹底しているとか、防虫・防カビ仕様だとか、軽トラック無料貸出サービス(ネットで検索すると、最近よく見られる)など、新サービスは次々と出てきているものの、各社似たり寄ったりである。  エリアリンク代表取締役社長の林尚道氏は、同社Webサイトに掲載されているコラム「時代を読む」で、今後、人口減少ややがて来る景気後退などから不動産価格が下落することを想定している。また、不動産価格下落による不動産不況が起きた場合も、“昨年からスタートした土地付きストレージの開発の分野では、ストレージに適した土地の仕入れがスムーズに行える可能性が高まり、大きなチャンスになることでしょう”との見解を記している。 <文/丹羽唯一朗>
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