SNSの浸透で「タイの飲食店」が変わっている! 悪評拡散を恐れる店員たち

高田胤臣

怪しい街だったバンコクの中華街でさえも変わりつつある

 東南アジアはほとんどの国で物価が安く、飲食店も日本より気軽に入ることができる。ただ、安い分サービス精神は希薄で、ときに不快な思いをすることもある。しかし、最近は屋台でさえ徐々に変化が出てきている。

 例えばタイは東南アジアの中でも特に飲食店が多い。屋台、食堂に始まり、高級レストランや外国のチェーン店までさまざまある。そんな飲食店のタイ人経営者はいい意味でも悪い意味でも商売人だ。極端な例では料金表示を一切せず、客の身なりを見て料金をつける、いわゆるボッタクリも驚くべきことではないほどまかり通っていた時代もある。

 とはいえ、元々タイの商習慣はそんなもので、相場はあるものの値切り交渉で高くも安くもなった。タクシーも1990年代後半までメーターがなく交渉制だったし、三輪タクシーのトゥクトゥクはいまだに交渉制になっている。だから、相場を知らない相手、それが外国人だろうがタイ人であろうが、ふっかけることは当たり前で、かつてはそこにいいも悪いもなかった。

 もちろん、日本人にとっては物価が安く、ボッタクリ価格でも安いものだ。しかし、相場以上で掴まされたら誰だってあとで嫌な気分になる。これまではそんな気持ちは自分の中、あるいは自分と直接関わりのある人にしかぶちまけることができなかった。

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悪質ボッタクリも減少傾向

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