無印良品が驚きの売場を導入! そのライバルはスーパーマーケット!?

 販売される野菜や果物は生産者や生産団体から直接仕入れるといういわゆる産直形式で、東京都多摩地区、神奈川県、千葉県、茨城県など近郊地域のものが中心。「地産地消」「減農薬栽培」「有機栽培」など、その安全性をアピールするものも多く、なかには横須賀産の「ロマネスコ」、青梅産の「バターナッツ」や「カーリーケール」などといった珍しい野菜や地野菜も品揃えされている。肝心の価格も普通のスーパーマーケットとそれほど変わらないものが多く、なかには「お値打ち価格」のものまであり、取材時にも多くの客が訪れていた。こうした有機野菜や地野菜の販売は大阪・堺北花田店でも実施される予定だ。

有楽町店の野菜売場。白木の箱が印象的だ

 もう1つ、有楽町店の特徴として挙げられるのが、直営のカフェ「Café & Meal MUJI」においても旬の野菜を使ったメニューが提供されていることだ。このほか、売場には無料の試食コーナーも設けられており、実際に手に取って、そして味わって購入できる野菜も少なくない。「Café & Meal MUJI」は堺北花田店にも導入される予定で、生鮮3品をフルラインナップする同店では更に多彩なカフェメニューが提供されることになるかも知れない。  実は、この無印良品有楽町店が出店する有楽町インフォスとその周辺地域は近く再開発が行われる予定で、同店は数年以内に閉店する。そのため、同店の青果売場はそうした再開発までの実験店的要素が強いものだと思われていた。  しかし、新設から1年経たずに大阪・堺に本格的な生鮮食品売場を導入した店舗を出店するということは、こうした「食」にこだわった新業態店舗が全国へと拡大する可能性も高い。

有楽町店のカフェコーナー。野菜たっぷりのミネストローネ(400円)などが味わえる

「食強化」の無印、店舗立地も変化

 無印良品はもともと西武セゾングループ傘下(当時)のスーパーマーケット「西友」のプライベートブランドとして誕生したもので、同社の子会社として「良品計画」が設立されたのは1989年のことだ。その後は西武セゾングループの勢いに乗るかたちで店舗を全国、そして世界へと拡大。セゾングループの崩壊後は一時赤字転落したものの、事業の見直しなどを進め、近年は順調に店舗数を伸ばしている。
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拡大する「食」につながる戦略
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