韓国映画界の大物俳優も「#MeToo」に! 被害女性の実名告白にシラを切り通せず
韓国の「#MeToo」運動も加熱の一途を辿っているが、昨今揺れているのは、映画業界だ。
数々の話題作に出演しながら、性的暴行被害を告発されたのは、オ・ダルス氏。彼はセクハラ疑惑が報じられると、真っ先に完全否定し自身の潔白を主張した。
しかし、告発した被害者女性が後日、顔出し実名告白をしたところ、オ氏の対応は一変。セクハラ疑惑を認めた上で謝罪文を発表した。謝罪文には自身の過ちを認め謝罪する一方、「(セクハラ疑惑の)報道を見た後、自身の記憶をたどり、当時の友人などにも尋ねてみたが、私の記憶と告発の内容が少し異なっていることが事実」、「25年前には少なからず恋愛感情があった」と、「決して強姦ではない」と取り繕うかのようなコメントを発表した。
その上で「今は自分が罠にかかった獣のようで、手足を切られているような辛い日々を送り、ひどく疲弊している」と、むしろ自身が被害者にでもなったかのような物言いである。
オ・ダルス氏はこれまで、「オールド・ボーイ」や「大統領の理髪師」、「国際市場で逢いましょう」などに出演しており、今後の公開予定映画は「隣人」、「お前の親の顔が見たい」、「コントロール」、「神と共に-因と縁」など、4作にものぼる。このほかにも、出演交渉をしていた映画が多数あるとの報道も。
ワーナー・ブラザーズのコリア代表であるチェ・ジェウォン氏は先月3日、連合ニュースのインタビューで「本社とだけ協議して解決する問題ではない。公開に向けて議論する対象が多すぎる。」、「前代未聞の事態なので、社をあげて協議中」だと話した。
今年の後半に公開予定であった「隣人」は、そもそも韓国のアカデミー賞に相当する映画祭で主演男優賞のほか、4部門を受賞した大ヒット作「7番房の奇跡」のイ・ファンギョン監督の復帰作。
話題性も注目度も高いだけに、関係者は頭を悩ます。この映画の純制作費は約80億ウォン(約8億円)。オ・ダルス氏の出演比率が大きいだけに、代役を立てて再度撮り直すには、さらに約15億ウォン~20億ウォンの追加費用がかかると言われている。
キム・ジフン監督の映画「お前の親の顔が見たい」は名門中学校に通う男子学生が湖におぼれ、意識を失った状態で発見。同じクラスの生徒の保護者が学校に召集されて展開される話で、オ・ダルスは、被害者の父親役という大事な役どころを演じていた。
純制作費は50億ウォン(約5億円)。取り直しの場合、制作費がさらに10億ウォン程増える見込み。
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