<現役愛人が説く経済学25>長くてウザい「おっさんLINE」は、愛人契約につながる宝の山

「おっさんLINE」はニーズの宝庫である

 現在、私の愛人ビジネスの主要取引先である2名の富裕層男性は、初回訪問(デート)した翌日から、おっさんLINEを送ってこられました。日記風のダラダラ長い文章に、自己完結した思いのオンパレード。普通の女性であれば、一瞬でイヤになるような内容です。  が、私はそれらのLINEに、同じくらいの熱量をもって、同じくらいの長さで返信し続けたのでした。ホステスをしている女友達に、その文面を見せましたところ、「こんなにウザいLINE、私だったら一行で返信を終わらせるよ!よくやるね」と、驚かれたほどです。  しかし、そうした結果、2名の男性からは、毎月合わせて約70万円のご契約をいただくに至ったのでございます。  なぜ、おっさんLINEに返信するだけで、愛人契約につながったのか。その理由は、これらのLINEに「相手のニーズを知る情報」がたくさん詰まっているからです。  たとえば、「家の近くの桜並木を散歩した」という報告からは、その男性が、愛人にも「一緒に街を散策できるような相手」を求めている可能性が読み取れますし、「プレゼント、気に入ってくれたかな?」と言ってくる場合には、私からのお礼が足りていないか、相手にうまく伝わっていなかった可能性があると分かります。  あまりに自己完結したポエムを送ってこられても困りますが、それすら「僕を癒やしてほしい」というニーズの現れだと読み取ることができるでしょう。それなら、相手を癒やす文面やふるまいを、演技でもよいのでご提供すればよいのです。  一見「ウザい」おじさまたちからのLINEは、「ニーズの宝庫」なんですね。対面のデートでそれを見抜くのは大変ですが、文章として残るLINEであれば、何度でも読み返すことができます。  LINEは、言葉でのコミュニケーションと違って表情が出ませんから、返信する際に「相手が求める演技」もしやすい。  おっさんLINEを「ウザい」と切り捨てる女性が多い今こそ、愛人ビジネスを手がける者としては差別化戦略のひとつとして、積極的に返信していきたいものでございます。 <文・東條才子>
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