「持っても地獄、売っても地獄」突然の返済停止から1か月「かぼちゃの馬車」オーナーの心中
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる投資トラブルが波紋を広げている。
「手元資金不要で高利回り」をうたった多額の不動産ローンを組んだオーナーは700人以上、被害総額は1000億円を超え、予定していた賃料が支払われずローン返済に苦しんでいるという。
「職場で自然と涙が溢れてきました」
憔悴しきった様子で心中を吐露するのは、かぼちゃの馬車オーナーのMさん(30代・会社員)だ。1月の問題発覚以来、不安で眠れない状態が続いているという。Mさんは過去に不動産会社の主催した「かぼちゃの馬車」のセミナーに参加し、2017年に1棟購入している。
「フルローンで買うことができ、30年間サブリース契約があり、提案された資料(※画像参照)にはスルガ銀行など3社による合同条件だと明記されていた。有力地方銀行のスルガなら大丈夫だろう…と思ったのが間違いでしたね」と、当時の判断を悔やむ。
今後の物件運営についてMさんは次のように語る。
「この先、物件を持ち続けても金利が高いので10年経っても、ローン残債は1億円近くもあります。もし自己破産ということになれば、金融機関が物件を競売にかけて、強制的に売却されてしまいます。持っても地獄、売っても地獄です」
割高な価格で物件を購入しているため、出口を見い出せないでいるのだ。今後持ち出しが続けば自己破産せざるを得ない状況だが、家族のことを考えると容易でないとも。
「自宅の住宅ローンがまだ残っているんです。家族のためにも家だけは残してあげたい。そのためにはシェアハウス経営を30年間続ける必要があるが、正直自信はない。本当にどうすればいいのか」
被害総額は1000億円。待ち受けるローン返済地獄
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