「簡潔に結論だけ」のメールは、あり? なし?

相手を巻き込むための断り書き

 しかし、もしかしたら、相手は本当に忙しくて理由や背景の説明など不要と思っているかもしれないし、たいした問題ではないと思っているかもしれません。そう思われる場合は、「お役に立つ情報かわかりませんが」「必要な情報かどうかわかりませんが」「少し詳述しますが」……といった断り書きをするだけで、懸念は小さくなります。  また、もしかしたら、相手は本当に理由や背景は想定しているかもしれない。そう思われる場合は、「お察しかもしれませんが」「ご賢察のことと思いますが」「付言するまでもないことかもしれませんが」……といった断り書きをする方法もあります。  詳しく知りたければ聞いてくるだろうということは、もちろんあるでしょう。ただ、もし、メールを作成していてそう思ったら、「とりいそぎ送信します」「説明不足の点があったら、ご説明しますので、ご一報いただければ幸いです」……という意味の補足があったほうがよいでしょう。  メールでも、会話でも、自分が言いたいことを伝える文章を表現をしたのであえれば、相手が知りたいことを文章にしたり表現したりするということを考えてみると、相手を巻き込みやすくなると思うのですが、いかがでしょう? 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第70回】 <文/山口博> 【山口 博(やまぐち・ひろし)】グローバルトレーニングトレーナー。モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい、2017年8月)がある。
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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