「ネット販売特化」の店舗ってどういうこと? ZARAがロンドンにオープンした新規店舗が未来過ぎる

白石和幸
 ZARAがネットでの販売を開始したのは2010年からであった。スペインの直接のライバルMangoは2000年からネットでの販売を開始していた。だから、ZARAはライバルとネット販売で十分に競争できるのだろうかと疑問がもたれていた。  しかし、その懸念はすぐに吹っ飛んでしまった。<ネット販売を開始してから数時間で1200の注文を受けた>のであった。(参照:「El Pais」)  そして、昨年のインディテックスのネット販売の売上は<11億37000万ユーロ(1535億円)を達成し、2016年の8億4000万ユーロ(1134億円)と比較して35%の伸び>となったのである。その結果、5730万ユーロ(77億3600万円)の粗利をもたらすことに繋がった。  2016年にヨーロッパでネット販売を行っていたのは20か国であったが、現在5か国増えて25か国でネット販売を展開している。(参照:「El Pais」)  ファストファションのブランドが、ネット販売を対象にしたショップをオープンするというのはインディテックスが初めてのケースである。それをZARAが誕生した国、スペインの首都マドリードではなく、ロンドンに登場させたというのには理由がある。ヨーロッパにおいてアパレルのネット販売で一番発展しているのは英国で販売の51%を占めているからである。スペインの場合はまだ僅か14%だけでしかない。(参照:「Modaes」)  ネット販売の分野でもインディテックスはアパレル業界で旋風を巻き起こすことになりそうだ。 <文/白石和幸 photo by Gpccurro via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0) > しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
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