<現役愛人が説く経済学21>キャバクラを舞台に愛人の需給がマッチングするために必要なもの

キャバ嬢というものを理解しないと、ただ「騙された」と感じるだけ

 彼らは、お水ならではのノリを楽しみ、あわよくば20代前半の女性を口説きたい、というニーズをもっておられます。  歌舞伎町や六本木では、お金持ちに高級ブランドバッグや美容整形費用を工面してもらう女性がたくさんおりますね。もちろん彼女たちは、自分のお給料でなく、お客様と特別な関係になって出してもらうわけです。  そして、やはり高級店で働く方が、全体として「愛人関連収入」は高い傾向にあるようです。  もちろんキャバクラには、「キャバ嬢っぽくない、おしとやかな黒髪美女」を好む男性もおられます。彼らは1人で来店することが多く、より「彼女候補」としてキャバ嬢を見なす傾向が強いようです(色恋営業に引っかかりやすいタイプともいえますが)。  そんな「キャバクラ好き男性」のセグメントに狙いを定める(ターゲッティングといいます)なら、キャバクラに特化した「若さ」や「空気を読む力」「ちょっとおバカでいい子だなぁと思わせるキャラクター」が必要です。年齢は、20代前半でなければ厳しいでしょう。  女性側には、店のノルマをこなしながら男性と関係を築き、時給にはならない店外デートを繰り返し、体の関係はできるだけ避けながら長期的な愛人契約へ持っていくテクニックが求められます。いわば、圧倒的な「小悪魔タイプ」。明るい性格も必要です。  私の友人には、中流キャバクラで出会った男性客に、引越し費用一式と家具、家電をまるごと買ってもらった小悪魔系の女子大生がおります。彼女は「おじさん」をうまく手のひらで転がすのが上手なタイプだと自覚しているようでした。  一方で、現在、私と愛人契約を結んでくださっている男性の中には、以前キャバクラ通いをしておられた方がいらっしゃいます。かなりの大金をつぎ込んだそうですが、愛人(「彼女」と彼は表現しています)はできなかったとか。  彼いわく、「キャバ嬢は人を騙すからあまり好きではない」。以前の彼は、「キャバクラへ通うタイプのセグメント」におりながら、「キャバ嬢」という小悪魔な若年女性セグメントにマッチングしなかったということでしょう。  このように、男女のセグメントがマッチしないと、ターゲィングはうまくいきません。愛人関係にもなれず、ただただ「騙された」と感じてしまうものなのです。 <文・東條才子>
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