北レス続々閉店。ついに瀋陽七宝山ホテルが営業停止。親会社鴻祥の処分がポイントに

中野鷹

営業を停止した瀋陽七宝山ホテル

 中朝合弁企業にとって運命の日となった1月9日、中国瀋陽の「七宝山ホテル」が突然営業停止となりすでにホテル入口が封鎖されている。

 実は新年を迎えてからも普段通り営業しており5日に瀋陽在住者へ直接フロントで確認してもらったところ普通に予約はできると回答されたので、瀋陽関係者も七宝山ホテルの閉鎖はないのではとの憶測が流れていたから衝撃を受けている。

 七宝山ホテルは中朝合弁企業であり、北朝鮮とのジョイントベンチャーで北朝鮮資本が入るホテルとしては2000年当時、中国最大規模だった。経営に行き詰まり2011年に休業し、2012年1月にリニューアルオープンしている。リニューアルに際し改装中に死去した金正日総書記が細かく指導するなど力を入れた。リニューアル時に中国側のパートナーとなったのが「遼寧鴻祥実業集団」だった。

瀋陽七宝山ホテルの旗とともに中朝国旗が並ぶ

北レスも続々閉店

 昨年9月12日の国連安保理決議に基づき中国が発表した中業合弁企業廃止のデッドラインとなった今月9日は、多くの有名北朝鮮レストラン(以下北レス)も密かにその歴史に幕を下ろしている。

 七宝山ホテルがある瀋陽のコリアタウン西塔エリアでは、12月に休業していた西塔を代表する北レス「平壌館」こそ9日午前に営業していることが確認できたものの、瀋陽駅側にある大型店「牡丹館」や中規模店「綾羅島」、「東明館」の閉店が確認された。

 日本人も多い大連では、大連の北レスでもっとも長い歴史を持つ「高麗館」は、大連の朝鮮族経営者によると、かなり早い段階から中国独資に切り替えていたおかげか、9日も店の前で北朝鮮人女性スタッフを確認することができたが、「平壌館」はすでに12月末に閉店している。

 また、中朝国境の丹東では、昨年11月に世界最大規模の北レス「丹東高麗館」が閉店。高麗館に次ぐ高級店にして丹東で唯一昼にもステージショーを開催していた「柳京飯店」も9日での閉店を確認した。

丹東の高級店だった鴻祥グループの柳京飯店

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北朝鮮の工作拠点とも言われた七宝山ホテル

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