リアル店舗リサイクルショップでは、同じ状態の商品でもジャンク品として扱われている商品もあります。型落ちでも、最新の物よりも前の機種の方が人気があり、ネット相場が高くなっている商品もあります。商品の知識があれば、そうした掘り出し物を見つけてネットで転売し、利益を出すことも可能です。
また、フリーマーケットも儲けられる場所の一つです。フリーマーケットは、仕入れも出来ますが、販売するのにも実は良い場所です。
私も、古物商免許を取得した物だけが入れるプロ用の「古物市場」という仕入れの場を知らなかった時は、仕入れをする為にフリーマーケットに行っていました。フリマは色々な方が出展をしています。一般の方から古物商の方までたくさんの方がいますが、一般の方は商品を捨てるのはしのびないと思う方が参加されるので、本当に安い金額で購入する事が出来ます。
また、私が古物市場の存在を教えて頂いたプロの方は、古物市場で購入したものをフリマで販売する事で儲けを出していました。
私も自分のお店を持つ前には、フリーマーケットで仕入れではなく販売もしていました。
フリマなどのメリットは、ネットよりも効率よく売れることがあるということです。先程のヤフーオークションでまとめて購入した商品をネットで1点ずづ販売する手間を考えると、フリーマーケットで販売すると効率良く売れます。値段もネットでは1000円位の商品が、2000円、3000円で売れる商品も沢山あります。
参加するのは大型のフリマのほうが良いでしょう。大きなところは出店者も多いですが、購入者も多いからです。
また、仕入れる側としては、フリマは「販売終了時間になるとても安い金額で販売してもらえる」ことも大きなメリットです。というのも、フリマに出店している方は持って帰るのが面倒な方が多いからです。場合によっては、ご自由にお持ちくださいと紙に書いてあり無料で頂ける事もあるほどです。
このように、古物商にはいろいろな儲け方があります。
本業だけでなく、副業やサイドビジネスとしても古物商を取得する人は増えています。初期費用もあまりかからず開業できるからです。私も今でこそ実店舗のリサイクルショップをオープンしていますが、独立したての頃は、自宅でネット古物商としてヤフオクを主な収入に生活をしていました。
まずは古物商の許可を取得してみてはいかがでしょう?
<文・写真/泉澤義明>
いずみさわよしあき●1970年千葉県生まれ。リサイクルアドバイザー。高校卒業後、広告会社、テレビ制作会社等に勤務。副業で始めたオークションで半年後に独立、ネット古物商となる。自身の経験を活かし、ネット販売の講師も行っており、受講者からはわかりやすく、結果が出ると好評。オークション取引はヤフオク・メルカリ合わせて1万件以上の高評価を得ている。著書、『
お金が貯まる「スマホ副業」の稼ぎ方入門』(ぱる出版)が発売中。