ウィスキー・インベスト・ダイレクトのWebサイト/サイトに登録するとウイスキーが1LPAと2£がもらえる(LPAは1Lあたりの酒のアルコール量のこと)
WIDで投資するハードルは高いのだろうか? 実際にWIDでウイスキー投資を行う投資ブロガー・kanato氏に、ウイスキー投資の始め方や銘柄の選び方を聞いた。
「私は昨年の10月に約30万円の資金で開始して、現在は総額60万円ほどをポンドで保有、これまでの利益は約3万円です。購入方法はサイトに登録して日本円をポンド換算で入金、銘柄を選んで買うだけです。選び方は、銘柄、年代をばらけさせることを意識しています。いわゆる分散投資ですね。最初はWIDで用意されているパッケージを購入しました。後は、新たに銘柄や年代が追加されるたびに少しずつ購入しています。また、グレーンとモルトの割合はモルトを多めにしています。チャートを見るとモルトのほうが値上がり幅が大きいですし、グレーンを同じ金額だけ購入すると保管料が多くかかるので」
WIDではセット販売も行っており、ウイスキーに明るくなくても手軽に始められる。購入したウイスキーはどこで見切りをつけるのか。
「WIDの説明によれば、ウイスキー投資という商品がなかったときでも、製造直後から8年保管した際の価格上昇から算出される年率利回りは10%ほどあるそうなので、それに見合う利益が出るまで待ってもよいと思います。購入価格の倍になったら売ってしまうかもしれませんね」
ファンドであるWIDはウイスキーを樽買いし、保管することで数年後の絶対的な価値を担保するというもの。kanato氏も「流動性には不満がある」と述べていたが、WIDのウイスキーの保存期間は7年。辛抱強さも必要だ。
氏がウイスキー投資を始めたきっかけは、自身がウイスキー愛好家でもあったから。酒好きなら、挑戦してみてはいかがだろうか。
【平田和生氏】
日本株の小型株アナリスト、デリバリティブトレーダーとして活躍。株ドカン運営責任者。個人向けに資産運用のアドバイスを行っている。
【kanato氏】
ブログ「kanatoの資産構築研究所」を運営。幅広い投資法を実践、ブログ上で紹介。ウイスキー投資は昨年10月より本格的に開始
取材・文/櫻井一樹
― 飲んで儲けるウイスキー投資 ―