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急遽、期間限定の一般公開が決まったタイ前国王の葬儀祭壇を観に行ってきた
急遽、期間限定の一般公開が決まったタイ前国王の葬儀祭壇を観に行ってきた
高田胤臣
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2017.11.17
整然とした運営の手際
祭壇の見学は時間制になっていた。1グループが数百人単位で集められ、45分ごとに交代する。会場の入り口で再度金属探知機をくぐると、ボランティアたちが無料で水と食べもの、団扇を配ってくれる。 タイは仏教の教えから来世のために徳を積むことが当たり前で、現代においては様々なボランティア活動が実施される。おそらく、この見学を管理するのは政府ではあるが、実際にそこで働くのはボランティアとなる。おもしろいのは、このボランティアを支えるためのボランティアも別にあり、そういったところと連携して食料や水が配布される。 ちなみにその日配られていた食料は唐揚げともち米だった。食べるタイミングがなく、受け取らない人や捨ててしまう人、カバンにしまって持ち帰る人もいた。
新国王の肖像の前で記念撮影をする人々
祭壇の手前の待機所。静かに座っているわけでもなく、タイ人もおしゃべりをしながら時間を待つ
前のグループが出ていくまで15分ほど門の前でも待たされる
金属探知機を抜けると、数百人単位で座れる座席が用意されている。ここで次の見学時間まで待つ。席がいっぱいになれば別の列にある席に人々は誘導され、見学できる人数はコントロールされているようだ。待機所にはテレビでプーミポンアドゥンヤデート前国王の功績が紹介され、また入り口でパンフレットが配布されるので時間はあっという間に過ぎた。 前グループの見学が始まり30分経つと、次のグループが正面に案内される。ここでまずは写真を撮るなどして待ち、前のグループが退出させられると門が開いて次のグループが入る。 正直、この手際にも驚きがあった。王室の関係施設なので下手なことはしてはいけないというのがあるにしても、タイでここまで人の流れを管理することができるのかと驚いたのだ。いい加減なタイもやるときはやるのだなと感心する。 また、祭壇周辺にはその飾りすべての説明文が展示されていた。周囲にある施設も現国王陛下がはいるので当然しっかりとした造りになっているし、その中は関係する美術品などの展示場にもなっていた。国民には急遽一般公開のことが発表された印象があるが、これはかなり前から準備していたに違いない。あまりにもすべてがしっかりしていた。
葬儀の日には現国王や王室関係者も入るため、8か月と短い期間ではあっても立派に造られた建物
このような展示物の説明が各方向の正面に、どこになにがあるか一目でわかるように設置されていた
国王の棺を載せた山車が通ったと見られる車輪の跡
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厳かな雰囲気の中、タイの変化も感じた
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