日本株高騰の立役者、ブラックロック。ETFが好調で自社の株価も上昇トレンド

丹羽唯一朗
米ブラックロック社本社

米ブラックロック社本社 (Public Domain)

 10月25日、マネックスが、ブラックロック・ジャパン株式会社が提供する国内ETF「iシェアーズETF東証上場シリーズ」を利用したポートフォリオ(資産構成)運用をサポートするロボアドバイザーサービス「マネックスアドバイザー」の提供を開始した。(参照:マネックスアドバイザー提供開始のお知らせ

 この件で、筆者が注目したいのは、ロボアドバイザーではなく、ポートフォリオを構成するブラックロックのETFのほうである。今年の8月25日、9月28日に東京証券取引所に上場したばかりの銘柄も含めた7銘柄のETFにより、低コストで、円で取引する国際分散投資を実現できるのだという。

 7銘柄のETFというのは、日本株は「iシェアーズ TOPIX ETF」、先進国株式(ヘッジなし)は「iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF」、新興国株式式(ヘッジなし)は「iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF」、先進国債券式(ヘッジあり)は「iシェアーズ 米国債7-10年ETF(H有)」、先進国社債(ヘッジあり)は「iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF(H有)」、国内REITは「iシェアーズ Jリート ETF」、海外REITは「iシェアーズ 米国リート ETF」である。そのほとんどの信託報酬が0.1%(税抜き) 台と、非常に低いのが特徴だ。

 上記ETFは、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)のポートフォリオ組成を考えていく際にも参考になりそうである。特に、債券とREITをポートフォリオに組み入れたい読者には、たいへん参考になると思われる。

ブラックロックの世界ETF市場シェアは約38%

 世界のETF市場は拡大している。世界のETF残高は、2009年に1兆ドルの大台に乗せた後、2013年に2兆ドル、2016年に入って3兆ドルを突破した。10年前の2006年末と比べると6倍に拡大した。ETFが急成長した要因としては、投資家のコスト意識・パッシブ志向の高まり、品揃えの充実、証券ビジネスの「コミッションからフィー」への転換、米国では税のメリットもあることなどが挙げられる。(参照:日本証券経済研究所「拡充をつづける世界のETF(その現況と成長の背景、今後の展開)」)

 中でも、ブラックロックは、1988年設立、ニューヨークに本社を置く、世界最大の資産運用会社であり、同社の運用する「iシェアーズETF」は、世界で857本ある。「iシェアーズETF」の純資産残高が約1兆7,171億ドルにも達し、世界のETF市場におけるシェアが約38%で、これもまた世界最大規模なのである。

 日本国内のブラックロックの東証ETFは、国内株式6本、国内リート1本、海外株式3本、海外債券4本、海外リート1本の合計15本である。東証に上場していないものを含めると、ブロックロックによる日本での届け出銘柄数は96本ある。(参照:iシェアーズETF 東証上場シリーズ

 ブラックロックは、市場拡大を続ける世界ETF市場の中でNo.1のシェアを占めることにより、事業を拡大しているのだ。

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ブラックロック自体の株も上昇中

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