誰でもできる10倍株の発見法
2014.08.04
10倍株を意味する「テンバガー」。株式投資に興味のある人なら夢見たことはおそらく一度や二度ではないはずだ。今、最もテンバガーに近い銘柄は何なのか。精鋭たちが今年の夏に逃さず仕込んでおきたい“原石銘柄”を惜しむことなく伝授する
持っている株が10倍に値上がりした――そんな夢のような経験を持つ人は、きっと数少ないだろう。だが、世の中には10倍株を何度も獲得している大化け株投資のプロもいる。成長企業アナリストの朝香友博氏もその一人。朝香氏に言わせると、10倍株は決して不可能ではないという。
「昨年のような上昇相場だと10倍株は出てきやすいですが、それ以前の冴えない相場が続いた時代でも、10倍株は毎年登場しています。ですから’14年後半も、昨年ほどではないにしても、必ず10倍株は現れるでしょう」
とはいえ、3000以上もある上場銘柄のなかから、どうやって10倍株を発掘すればいいのか? 朝香氏は10倍株探しの秘訣をこう話す。
「経験上、10倍株になりやすい銘柄には、いくつかのタイプがあります。そのなかで最もオーソドックスなのは、『業績に基づいた成長株』。加えて『市況好転の景気敏感株』も10倍株の宝庫なので、狙い目だと思います」
ほかにも、その時々で盛り上がるテーマ株や、仕手株のような値動きをする低位株などが10倍になりやすいものの「おすすめはしません」と朝香氏。
「テーマ株の場合、盛り上がっているときはすでに株価が過熱している場合が多いので、その後の爆発は期待しづらいです。信用力の低い低位株も10倍になりやすいですが、それ以上に大幅に下落するリスクもある。それよりは、成長株や景気敏感株を狙ったほうが勝率は確実にアップするでしょう」
業績に基づいた成長株とは、文字どおり業績がよく、将来性もある銘柄だ。市況好転の景気敏感株は、業績が景気動向に大いに左右される銘柄を指す。
「ただ、成長株は昨年かなり上がってしまっているので、数は減っています。これに対し、景気敏感株はまだ出遅れも多いので、より注目しておくといいかもしれません」
⇒【後編】へ続く
【大化け加速サイン】
●この1年半で高値をとっている
●週足で平均以上の出来高
●上昇優位のローソク足が出現
翌週、翌々週に成り行き買い+25%下落地点に指値買い注文
利益確定のタイミング】
●株価が2倍になったとき
●株価が3倍になったとき
●5~10倍達成後に、株価が13週移動平均線を、下落優位のローソク足で割り込んだとき
【朝香友博氏】
成長企業アナリスト。人気ブログ「『大化け株投資』のすすめ」を主宰(http://obakekabu.net/)。代表的な著書は「【テンバガー】10倍株で勝つ」。最近「【テンバガー】10倍株運用入門 まずは2倍株で勝つ」を上梓
取材・文/テンバガー取材班 イラスト/市橋俊介
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