パンク寸前! 業務過剰によるストレスを乗り切る効果的なタイムマネジメント

TIME

Elnur / PIXTA(ピクスタ)

 モチベーションファクター(意欲の源泉)を梃にビジネススキルを向上させる、分解スキル反復演習型能力開発プログラムを、企業や団体向けに実施している。身に付けたいスキルパーツ分解してコアスキルを見出すと、複雑にからみあった困りごとが解決しやすくなる。そのコアスキルを反復演習して身に付けると、スキルが格段に身に付けやすくなり、発揮しやすくなる。  演習に参加するビジネスパーソンがよく挙げる困りごとの一つに、職場におけるストレスがある。そして、そのストレスは、年を経るごとに高まっているように思える。メンバーの価値観の多様化していること、さまざまな情報が入手しやすくなっていること、昼夜を問わず仕事をしようと思えばできるPCやスマートフォンなどのツールの普及が、ビジネスパーソンに休む間を与えたくしている。  もし、職場におけるストレスを飛躍的に解消しやすくする、分解スキルを身に付けられば、身に付けたいと思わないだろうか。いろいろな方法を実施してきたが、現在、最も効果を発揮していると参加者がフィードバックしてくれているプログラムを、今回から6回にわたって紹介したい。今日のビジネスパーソンが洗い出したストレスを感じやすい6つの場面別に、その状況に最も合った分解スキルを紹介する。

業務山積というストレス要因

 ストレスを感じる場面を洗い出してもらうと、ほとんどの演習で挙がってくる状況が、「やることが山積していて、何から手をつけてよいかわからい」「アップアップしていて、息苦しさを感じる」「そのような時に、早く帰れ、20時に消灯だなどと言われると、キレそうになる」……というものがある。  業務量が過重となり、手に負えなくなる状況だ。誰しも一度や二度、こうした状況に陥ったことがあるに違いない。そうした場面で職場で得たアドバイスや指導を挙げてもらうと、次のようなものが挙がる。 ・スキルが不足していたり、業務効率が悪いので、(長時間)時間(労働)で補うしかない ・成長の過程で、誰しも直面する壁なので、がんばれ。それを乗り越えれば楽になる ・みんなたいへんな状況で、手が足りないので、がんばってもらうしかない  スキルも業務効率も努力も、もちろん必要だ。手が足りていないのは多くの職場でみられる。しかし、だから、がんばれということで解決すれば苦労はしないし、解決できていない状況があちこちに見られる。
次のページ
どうやってタイムマネジメントすればいい?
1
2
3
チームを動かすファシリテーションのドリル

「1日1分30日」のセルフトレーニングで、
会議をうまく誘導し、部下のモチベーションを自然にあげられるようになる!

バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会