ベトナム、ホーチミンの下町屋台で「寿司」を食べてみた

高田胤臣

たくさん食べてもひとり1000円も見れば十分なのは屋台ならでは

 「和食ブーム」などと言われて久しいが、ベトナムでも日本料理店が増えている。ハノイなどの大都市では裏路地にまで日本料理店が目に留まった。有名店の進出のほか、個人経営店も多数あり、日本人による店だけでなく、ベトナム人が和食を真似ただけの店もある。

 そんな中、ベトナム南部の商業都市ホーチミンで人気の日本料理屋台に行ってみた。

 ホテルや銀座のような高級店が建ち並ぶ1区に隣接する4区は完全な下町である。日本料理屋台「すしコ」はそんな地域にある。正確には屋台というよりはオープンエアな食堂で、扇風機が回る中、バイクや車がビュンビュンと走る道路脇で日本料理を堪能する店になっている。

⇒【写真】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=151006

4区のすしコは下町の屋台街に店を構えている

 この地域のベトナム料理屋台を訪れたことがあるが、その際にはまったく英語が通じず、当然ながらメニューもベトナム語のみ。値段記載もないのでいくらか訊くだけでも一苦労という庶民の下町。そんな中にありながら、すしコは日本語も多少は通じるし、ホーチミン在住の日本人も訪れる店とのことで、ちらほらとネクタイを締めた日本人客を店内で見かけた。

日本人経営店の数十分の1で寿司を食べられる

 オーナーと話をしたかったがあいにくその日は不在。連れて行ってくれた在住日本人によれば、オーナーはベトナム人で、日本料理店での就業経験があって独立したという。開店当初、ベトナム語のメディアが取り上げたこともあり、それが在住日本人の目に留まり、人気になったそうだ。

看板のチープさも逆に足を運びたくなる要素だ

 屋台風ということで値段が安い。もちろん、近隣のベトナム料理屋台と比べれば割高ではあるが、本格的な日本料理店と比較すれば十分に安い。例えば、日本人経営の高級江戸前寿司をおまかせで楽しんだ場合、予算は70万~300万ドン(約3400~14600円)になる。すしコではひとり15万ドン(約730円)も見ればたらふく食事ができる。

 店名から寿司がメインになることはわかるが、ほかにも日本料理が充実していて、印象としては寿司屋よりも居酒屋といった感じだ。ベトナムはビールが非常に安く、すしコではベトナム南部のビール「サイゴンビール」が1本80円程度なので、リーズナブルに楽しめる。在住日本人に人気になるのもうなずける良心的価格だ。

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肝心の「味」は?

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