スペイン・カタルーニャ州独立問題、10月1日に国民投票実施が決定だが、混乱必至

何が起きるか予想不可能な事態に

 これから10月1日までの動きは全く予測できない。  すでに、スペイン政府はカタルーニャ州から他の州に9月11日に転勤が予定されていた治安機動隊員200人の移動を10月11日まで延期することを決定した。(参照:「El Periodico」)  また、内務省は、警察機動隊をバレンシアから250人とサラゴサから150人を招集した。デモなどを利用して過激派が公共の建物などを破損させるのを避けるべく増員することにしたのである。(参照:「El Confidencial」)  問題は、1万7000人の陣容をもつカタルーニャ自治警察である。仮に住民投票が実施されたとなると自治警察は州政府の指示に従うのか、それともスペイン政府の指示に従うのか疑問視されていることである。同警察組合は<上司の指示に従う>ことを表明している。しかし、カタルーニャ自治州のバジョー警察局長もフォルン内務長官も独立支持派である。(参照:「La Razan」)  今回、州政府の主導で住民投票の施行法案の可決を導いたことから、プッチェモン州知事と閣僚に対し検察は憲法と自治法違反、及び憲法裁判所からのこれまでの判決に無視したことを罪状に挙げてにカタルーニャ最高裁に訴追することを決めた。同様の罪状でフォルカデル州議会議長も訴追されることになった。また、マサ検事総長は司法警察に投票箱や投票用紙などの差し押さえを指示した。  しかし、投票箱や投票用紙がどこに保管されているのか州政府は明らかにしていない。州知事は投票箱は<既に6000個用意している>と発言している。(参照:「ABC」)
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独立すると経済的にも孤立する可能性が
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