IS、新たな動画メッセージでスペインへの更なる攻撃を示唆
今回、イスラム国の動画でスペイン語を喋っているムハンマド・ヤシン・アラム・ペレスは彼女の長男なのである。彼と、アラブ訛の強いスペイン語の男の2人は、次のようなことを言っている。
「イスラム国に移住することが出来ないならば、ジハードには国境はない。どこにいてもジハードに成れる」「アラーはそのようにするあなた達を喜ぶ」
「あなた達との我々の戦いは地の果てまで続く」「キリスト教の連合(米国主導の国際連合)から出なさい。そうでないと、我々はあなた達を安心させることはない」
「キリスト教徒のスペイン人達よ、ムスリムの血をばら撒いたことを忘れるな」「あなた達の殺戮、イスラム国に対して実行していることだ。それに我々は復讐するのだ」「アラーの神の許しを得て、アル・アンダルスは過去にそうであったように戻す」「そこはカリフの地だった」(参照:「El Confidencial」)
スペインは現在も「テロ警戒レベル4」を維持している。
しかし、今回のバルセロナとカンブリルスの連続テロの解明で、テロ対策においてミスがあったこともその後の調査で解明されている。
例えば、16日未明にアルカナルで起きた爆破事件で、カタルーニャ自治警察が素直に治安機動隊のテロ専門特殊班の調査を受け入れていれば、即座にそれがテロと関係しているというのが判断されたであろうと言われている。自治警察は爆破の現場検証を許可した判事の同伴のもとに現場に立ち合わた際に、判事は麻薬に関係した爆破とは思えないと言ったことに対して、そこに居合わせた自治警官は「それは想像し過ぎだ」と答えたという。あの時点で、自治警察はその爆破がテロと関係しているとは推察しなかったのである。彼らが爆破がテロと関係していると判断していれば、即座にその場で死体となっていた導師の身元を確認して彼が危険人物であったということも判明していたはず。そこから、導師に師事していた今回の実行犯などの割り出しも出来ていたはずであった。
そして、もう一点はラス・ランブラス通りに車の突入を防止する為の防止策が全く設けるられていなかったことである。それは自治警察がその必要がないと判断し、バルセロナ市のアダコラウ市長も同様の意見の持ち主だったからである。
では何故、自治警察は治安機動隊と国家警察からの充分な協力を仰ぐことをしなかったのか? それは独立を主張している州政府がカタルーニャ自治警察は国家警察と同様のレベルにあるということを州民の前に誇示したかったからであるとされている。
今もなお「テロ警戒レベル4」
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