「4つの質問」を駆使すれば、1時間で必ずチーム内の合意形成ができる!

山口博
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Rawpixel / PIXTA(ピクスタ)

 マネジメントにおけるコーチングのアクションは、マネジャーが業績などの事実を把握すること、マネジャーが解決策の仮説を立てること、マネジャーとメンバーとで方向性のすり合わせをすること、マネジャーとメンバーとで方向性の合意を形成することに分解できる。方向性のすり合わせは、コーチングのための5つの質問を繰り出すことができるようになると、各段に実現できるようになる(第44回)。

 すり合わせをした上で、メンバーと合意形成していくわけだが、この段階では異論や懸念の解消を行うことが、合意形成の確度を上げるということが、演習を積み重ねる中からわかっている。

 異論や懸念を解消するスキルを分解した結果、解消度合を高めるために最も効果のあるコアスキルは、合意形成のための4つの質問のスキルである。日経ビジネスリーダーシップセミナーの講師を務めさせていただいているが、同セミナーでは、「1時間で必ず合意形成できる質問スキル」と銘打ってくださっている。

4種類の質問を繰り出していく

 4つの質問とは、次の質問だ。

(1)洗い上げ質問
・「気になる点はありませんか」、「ひっかかる点はありませんか」というような、異論や懸念を洗い出す質問で、答え方が自由な拡大質問のスキルを用いる。

(2)掘り下げ質問
・「洗い上げ質問で出したくださった意見のうち、最も心配な点はどの点ですか」、「ご意見のあったAとBでは、どちらを先に検討したいですか」というように、最も深刻な懸念は何かを掘り下げていく質問で、答え方が絞られる限定質問のスキルを用いる。

(3)示唆質問
・最も深刻な懸念に対して、例えばそれが「時間がないからできない」という問題であれば、「もし、スケジュールを調整することができれば、やってみますか?」「もし、他の業務の調整ができて、この課題に取り組む時間を捻出できれば、取り組みますか?」というように、ある前提をおいて、合意形成をしていく方法だ。

(4)まとめの質問
・最後に行う合意の確認も、「ではやりなさい」という命令ではなく、「では、スケジュール調整する前提で、実施するということでよろしいでしょうか」、「では、他業務の調整をする前提で、取り組んでみるということで、どうでしょうか」というように、質問により合意確認する方法だ。

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