世界第三位の観光地、バルセロナで「観光者排斥」運動が起きている

白石和幸

アランによって落書きをされたバルセロナ市内を走るバスの様子を報じるスペイン紙

 観光産業の規模としてスペインは世界で3番目に位置している。昨年のスペインを訪れた外国人は7500万人。今年も上半期で既に3600万人以上の外国人がスペインを訪問した。それは昨年の上半期と比べ11.6%の伸びだという。中でも、バルセロナへの訪問客が一番多く、今年上半期で既に860万人が訪問している。<参照:「Libre Mercado」>

 ところが、そのバルセロナで外人観光者を嫌悪してヴァンダリズムが最近目立つようになっている。

ヴァンダリズム集団「Arran」とは?

 その行動を起こしているのは「アラン(Arran)」という若者の組織だ。この組織は現在カタルーニャの独立を推進している3つの政党の一つである極左派でアンチ・キャピタリズムの「民主統一党(CUP)」に属する若者によって構成されている組織だとされている。勿論、CUPはそれを否定している。アランはカタルーニャ州をベースに、バレンシア州とバラレス諸島州にも分散しているという。その構成員はおよそ500人と推定されている。

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「イタズラ」レベルなものが多いが……

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