イスラエルとビジネスをするなら、すべてが停止する“安息日”に注意

加藤清司

金曜の日没から始まる「安息日」、街の閑散とした様子

 前回は、イスラエルに行く際「イスラエルに行くのが初めてのビジネスマンに聞かれる質問ベスト3」をお伝えした。読者の皆さんも、行けるイメージが立ったのではないかと思う。さて、いざ行こうと予定を立てようと思ったときにもう1つ避けて通れないことが、イスラエル特有の休日、祝日についてである。まずは、安息日という考え方である。

 いざ、イスラエルのスタートアップに会おうなり、現地のカンファレンスに出ようと思うときには、イスラエルに75%いるユダヤ人の祝日に準ずることになる。

 まずは、1週間に1回やってくる安息日である。金曜日の日没から、土曜日の日没までがその安息日にあたる。安息日については、本稿では、正確で詳細な説明は割愛する。端的に言うと、日本人からは、なかなか信じられないかもしれないが、一つの大きな原則は、一切の活動は、全く止まってしまうということである。

 例えば、電車やバスなどの交通機関、到着時刻から逆算して、16時か17時で全ての運航が止まってしまう。テルアビブは、そうした公共交通機関が止まってもタクシーなどが走ってはいるが、テルアビブ以外のエルサレム、ハイファなどの都市だと本当に車が一切走らないようなこともある。それ以上小さい都市に行く場合などは、なおさら注意が必要である。

 そして、テルアビブ以外では、公共交通機関だけでなく、レストラン、ショッピングモールなどが全て閉まってしまうので注意が必要だ。(ただし、ユダヤ教以外のお店や、ホテルのレストランなどの一部は空いているが、それでも閉まっていることが多い。)

 注意としては、安息日の開始は、日没からなのであるが、日没までお店が空いていないことである。店によっては、14時頃までのお店が多いだろうか。というのも、日没以後、基本何もしてはいけないことになるために、それまでに、子供がいる人はその送り迎え、買い物、金曜夜、土曜日朝昼の食事の準備など、人によっては、週末は必ず家族と過ごすため、国土が狭いイスラエルとは言っても自身の親が住む地域まで帰宅するとなるとそれなりの時間を要する。

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金曜夜からはすべての活動が停止!

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