「保有株を貸し出すと、そのお礼として1~5%程度の金利がもらえる『貸株』というサービスがあるんです」
そう話すのは、約6000万円を運用する個人投資家の羽田僚氏(仮名)。貸し出した株は、空売り用の株として使われたりする。
「1%未満の金利の銘柄が多いのですが、個人投資家に人気のFFRIの11%、ソレイジア・ファーマの12%、JIG-SAWの15%など、かなり高い金利がもらえるのでやらないのは損ですね。以前、私がDeNAを1万5000株持っていたとき、全株を貸株に出して40万円ほどをもらいました」
しかも、貸し出している最中でもいつでも売却でき、配当金や株主優待ももらうことができる。
「上がっている株ほど空売り需要もあるので、証券会社は金利を高くしてでも集めようとします。例えば、1000万円分持っている株の貸株金利3%だと30万円もらえますが、株価が上昇して2000万円になったら、貸株金利が5%になることもよくあるんです。このとき、2000万円×5%で100万円の金利がもらえる。株価が上がると利回りが下がる配当とは異なり、貸株は株価が上がると、それだけ多くもらえるんです」(羽田氏)
塩漬けや株主優待目当てで長期保有している銘柄はもちろん、長期で上昇を狙っていく銘柄も貸株に向いているのだ。
長期で上昇し続けている銘柄や急騰した銘柄など、チャートの形のいい銘柄を簡単に探すのにうってつけの裏技がある。総利益2.5億円になった個人投資家のむらやん氏は「チャート形状銘柄検索ツール」をオススメする。
「リアルタイムに急上昇している銘柄を見つけるにはツイッターが便利ですが、ネット証券の『チャート形状銘柄検索ツール』で『急上昇』の形を選ぶと、この数日急騰しているトレイダーズやデジタルアドベンチャー、ドリコムなど旬な銘柄が一発で検索できます」
「急上昇」で見つけた銘柄なら、デイトレで飛び乗るのも有効だろう。中長期派なら「上昇基調」などから選ぶとよさそうだ。
機関投資家で働く会社員で億り人のまつのすけ氏は、「FXの口座開設ほど高額ではありませんが、証券口座のキャッシュバックキャンペーンも見逃せません」と話す。
「商品先物系のフジトミでは、くりっく365、くりっく株365、オンライン商品先物取引の口座を開設し、初回建玉をするとそれぞれ3000円、最大9000円のクオカードがもらえてお得ですよ」
知っている人だけが得をする。
【裏ワザ1】この1年で健太郎氏が当選したIPO一覧
アセンテック(マザーズ・3565)
当選株数:200株
上場日:’17年4月25日
公開価格→初値:2000円→5950円
利益額:約80万円
ピーバンドットコム(マザーズ・3559)
当選株数:300株
上場日:’17年3月9日
公開価格→初値:1650円→3530円
利益額:約40万円
グレイステクノロジー(マザーズ・6541)
当選株数:200株
上場日:’16年12月21日
公開価格→初値:3100円→7130円
利益額約:80万円
シンシア(マザーズ・7782)
当選株数:200株
上場日:’16年12月16日
公開価格→初値:2100円→1950円
利益額:微損
キャリアインデックス(マザーズ・6538)
当選株数:200株
上場日:’16年12月14日
公開価格→初値:6060円→6150円
利益額:微益
エルテス(マザーズ・3967)
当選株数:200株
上場日:’16年11月29日
公開価格→初値:1790円→6510円
利益額:約90万円
デュアルタップ(JASDAQ・3469)
当選株数:200株
上場日:’16年7月21日
公開価格→初値:1110円→2520円
利益額:約30万円
LINE(マザーズ・3938)
当選株数500株
上場日’16年7月21日
公開価格→初値:3300円→4900円
利益額:約30万円
羽田僚氏は保有していた1万5000株のDeNA株で40万円ほどの貸株金利をもらったという
無料で使える「チャート形状銘柄検索ツール」。好みのチャートの銘柄を簡単に見つけられる
取材・文/ネット証券の裏ワザ取材班