本当は教えたくないネット証券で得する裏ワザ

IPOの当選率がアップ、保有銘柄を貸し出して高金利ゲット、急騰銘柄を簡単検索など、知っている人だけが使っているテクニックがあった。実力派の個人投資家が活用する本当は教えたくないネット証券の裏ワザを公開!  1年間で8銘柄のIPOに当選――いくらネット証券に資金を入れていても、IPOにはなかなか当選しないもの。特に人気のIPOとなれば、億り人といえども当たらないことは多い。しかし、昨夏に口座を開設し、この1年で8回もIPOに当たったというのは、不動産投資のコンサルティング事業を行う健太郎氏だ。  SBI証券には、「IFA」(インディペンデント・ファイナンシャル・アドバイザー)という独立して資産運用のアドバイスを行う人たちがいる。証券会社の営業マンとは違って独立した代理店のようなところだ。大手証券の対面営業ならIPOに当たりやすいのはよく知られているが、ネット証券でもそれが可能だというのだ。 「最近では4月25日上場のアセンテックに200株当選し、公開価格2000円から初値5950円と約3倍になり、80万円ほどの利益を得ることができました。ほかにも、3月9日に上場したピーバンドットコムは300株当選し、公開価格1650円に対し初値3530円で約40万円の利益。この1年で8銘柄に当選して、300万円以上は儲かっていると思いますね」(健太郎氏)  対面営業では、高い手数料の投資信託を買う見返りとしてIPOがもらえることが多いが、ネット証券の対面営業はどうか? 「口座には500万円入れていて、毎月積み立てのファンドを毎月300万円買っています。確かに手数料の高い投信もありますが、ファンド自体も上昇して儲かっているし、IPOで十分な利益になっているので、手数料は気にならないですね」(同)  また、健太郎氏の本業である不動産投資コンサルティングの顧客をIFAに紹介したところ、顧客にも早速ビーブレイクシステムズが200株当たり、120万円ほど儲けられたという。  しかし、毎月300万円も積み立てるのはハードルが高い。 「いえ、例えば1200万円あれば毎月100万円の積み立てを1年続けられますよね。いい時期に売却して、その資金でまた新しい投信を買うなど、1000万円ほどあればIFAの方が喜ぶ使い方ができると思いますよ」  そんなに資金がない人は? 「保険の営業マンはいろいろな業界の人と繋がりがありますから、『いいIFAを紹介してくれるなら保険に入ってもいいよ』と話してみるのも手だと思います。保険は誰から買っても一緒ですから、私は人を紹介してくれるかどうかを重視して選んでいますね」  保険の営業マンが「いいお客さんだからIPOを当ててあげてよ」とIFAに口利きしてくれれば儲けものだ。  ちなみに、ネット証券なら「むさし証券」が狙い目だという。 「むさし証券の母体は千代田証券と山文証券で、ともに旧協和埼玉銀行系。今でも、りそな銀行から取締役が送り込まれる親密な関係にあります。りそな銀行を経由したIPO案件が持ち込まれやすく、対面用の口座とネットトレード用口座の2つの販売チャネルがありますが、IPOは双方に割り当てられます。ネット口座のIPOは売買代金などによらない完全な無作為抽選。大手証券と比べると割り当てられる枚数は少ないですが、IPO狙いでむさし証券の口座を開いている人は少ないので、比較的当たりやすいと評判です」(株式ジャーナリスト・大神田貴文氏)
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