メリット裏返しで半分を変動型で借入している場合、金利上昇時に影響を受けることは否めません。また複数の住宅ローンを組み合わせて借入するミックスローンは、ローン契約ごとに諸費用がかかるため、一つの金利タイプで借入するよりも費用が割高になる点に注意が必要です。ただし金融機関によっては、ローンの返済期間を揃える等の条件をクリアできれば、1本のローン扱いとなり諸費用も1本分で済むケースもあります。
諸費用の件、変動型を利用する場合の金利上昇時のリスク等、メリットだけでなく注意点を踏まえて利用を検討しましょう。夫婦共働きで夫と妻それぞれがローンを組むペアローン(※)を利用する場合は、将来設計を考慮して金利タイプや返済期間を変えるなどしてミックス型の利用を検討してもいいでしょう。
<文/内村 しづ子>
うちむら しづこ●1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表
<記事提供:
ファイナンシャルフィールド>
※
ファイナンシャルフィールドでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中
・
相続税の申告漏れ、税務調査の対象になる?
・
新興国株や新興国債券への投資は、ハイリスク・ハイリターンなのか?
・
4月から保険料がアップ。どう対策すればいい?