中国メディアでバズった「日本で働く11の覚悟」が結構的を射てて耳が痛い

 さらに、6以下を見ていこう。 ----------

6.収入は多いが出ていく支出も多い

 日本の平均年収は中国の3倍あるが、保険や年金などの負担が重く決して馬鹿にならない。前述のように日本のサラリーマン社会では飲み会が頻繁に行われるため参加しなければいけない。しかも、日本は割り勘文化なので、負担も少なくない。 『新生銀行』が20代~50代2300人のサラリーマンへ調査したところ毎月の平均飲み会は2.4回あり、1回あたりの平均支出は4954円。なんと毎年10万円ものお金が飲み会で消えていくのだ。  しかも、日本のOLはさらに苦しい。日本は、男女格差が著しく男性社員と比べ女性社員は給料が低く、34歳以下のOLは、同世代男性の3倍の年間7万2919円を衣服に使い、化粧品に年間7万227円使う。いずれも日本で女性が仕事をしていく上で必要な支出なのだ。さらに加えて美容室の費用もかかるので日本のOLは悲惨な状況に置かれている。

7.常に長時間の読書が求められる

 日本の会社は社会人学習や業務トレーニングを好み長時間の読書習慣を当たり前のように求め強いプレッシャーをかけてくる。サラリーマンは、常に政治経済の動向を把握し、職場で仲間外れにならないように気をつけなければならない。  日本の書店へ行くとビジネス書や自己啓発本が山積みになって売られているが、日本でも紙媒体は減少傾向にあり、電子書籍へ移行しつつある。2015年総務省の調査によると、日本の独身者は年間2万1179円を書籍代へ支出している。また、『インプレス総合研究所』によると日本の電子書籍の市場規模は、1411億円に達しているなど、日本人は本やタブレット端末を長時間片手に常に自己精進をしなければならない。

8.嫌な上司へゴマをすって耐え抜く

 中国人は日本的な年功序列を嫌う。理不尽な上下関係は意味がないと考えるからだ。当然ながら日本でも世代間によって考え方に差が出てきている。たとえば、若い人が多い新しいIT企業では、組織がフラットで透明化された企業も増えてきている。しかし、旧態依然の古い商社などでは、いまだに厳しい上下制度が残っており嫌な上司でも仕えなければいけない。  日本の厳しい社会を生き抜くための処世術に「ゴマをする」という行為がある。言い換えれば、空気を読んで上司を立てるといことだが、業務上の成果を上司へ譲り、自分は空気を読んで昇進しないことを当たり前の美徳としている。しかし、多くの中国人にはこのような職場文化へ適応することは非常に難しいだろう。
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