タワマン火災は倍増傾向!日本のタワーマンションは本当に安全なのか?
2017.06.20
イギリス・ロンドンの高層マンションで14日未明(日本時間午前9時)に発生した火災は、現時点(19日)までに少なくとも58人の死者が確認され、今後の現場検証次第では、最終的な死者数はさらに増える可能性すらあると報じられている。
火の手が上がったのは、ロンドンの西部にある24階建て、約120世帯が住むグレンフェル・タワーの2階または4階とみられている。
未曾有の大災害となった今回の火災だが、このマンションには以前から防災の必要性が指摘されていた。さらに、英紙ガーディアンは「昨年まで行われた大規模改修の際、外壁材が2種類の中から、より安価で耐火性が低いものが使用されていた」と、管理会社の不備で火の手が早く上がった、と指摘している。
下層階で発生した炎は徐々に勢いを増し、上の階へと上っていく。逃げ場を失った住民たちは為す術もなくけむりと炎の中で命を落としていった。その地獄のような最期を思うとなんともやりきれない。
とはいえ、日本の東京にも、ロンドンのイギリスに負けず劣らず多くのタワーマンションが存在する。同様の悲劇が起こる可能性はないのか?防災対策は万全なのだろうか?
日本の土地・住宅事情を調べる総務省の「住宅・土地統計調査」によれば、直近の2012年で15階以上の高層住宅は、約85万棟も存在し、年々増加傾向にある。
また、「東京消防庁火災予防審議会資料」によれば、タワーマンションでの火災件数は2013年を境に倍増しており、とりわけ東京都では10年間で83件もの火災が発生。これは隣接する横浜市や川崎市、千葉市、さいたま市を大きく上回っている。
管理会社の不備で火の手が早く上がった
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