「FANG」に、さらに他の銘柄を付ける新たな造語。その中の一つが「FANG」にNを加えた「FANNG」である。
そのNとは、「Nvidia(エヌビディア・コーポレーション)」である。Nvidiaは、米国カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカー。コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発・販売している。Nvidiaは、画像処理半導体(GPU)の大手企業であり、自動運転技術などの基盤となる技術を提供する主要半導体メーカーの一角でもある。
Nvidiaに関しては、ソフトバンクグループが株式40億ドル(約4500億円)相当を買い集め、第4位の大株主に浮上していたことが報道されている。(参照:
ブルームバーグ)
また、5月にSoftBank Vision Fund(「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」)は、930億米ドル超(約10兆4千億円)の出資コミットメントを取得したが、初回クロージングに関するプレスリリースには、同ファンドが「SoftBank Groupが買収した(あるいは買収が承認された)投資対象を買収する権利がある」と書かれている。投資対象としてNvidiaが記されている。(参照:
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド、初回クロージングを完了」)
2017年6月9日時点、年初来パフォーマンスは、S&P500が+8.6% に対して、Nvidiaの株価は、+40.5%であった。(ヤフーファイナンス、筆者による算出)