一年ぶりに帰国したライターが驚いた。日本のWi-Fi環境、結構改善してる!?

まだまだ改善点はあるが……

 ただ、あくまでも市街地の中心だけになる。裏路地や郊外に行くと途端に圏外になるのは否めない。  また、Wi-Fiを設置している店舗側の認識もいまひとつわかっていない。 埼玉県草加市のある回転寿司店ではフリーWi-Fiと高らかに宣言したステッカーが店内にあった。そこで筆者は店員に声をかけ、パスワードを教えてほしいと訊ねた。するとほかの店員に訊きに行き、さらにその店員がほかに訊くというたらい回しが始まった。最終的に「すいません、誰もパスワードがわかりません。ネットで当店のホームページに入っていただき、登録していただくと使えるようになると思います」  と来た。「いや、そのホームページに入れないんですけど」と言うと、そうですか、とだけ苦笑いをして立ち去った。東南アジアなら田舎の喫茶店でさえWi-Fiが繋がるというのに、日本のWi-Fiは都心でなければまだまだこんなものだ。  とはいえ、有名な観光エリアのWi-Fiが1年でこれだけ進化したとなると、遅くとも2020年までには日本のWi-Fi事情はまったく変わるのだろうと期待できそうである。外国人観光客にも便利になり、リピーターも多数やって来るのではないだろうか。 <取材・文・撮影/高田胤臣(Twitter ID:@NatureNENEAM)>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会