高田馬場駅前の新宿区無料Wi-Fiのロゴ。どの区もロゴ周辺は電波が良好だ
タイから日本に訪れる観光客は、札幌の雪祭りを皮切りに2013年に急激に日本旅行がブームとなったことで、急速に増加。さらに同年7月に日本政府もタイ人の短期滞在にはビザなし入国を可能となったことも拍車をかけ、タイでは今も日本旅行のブームが続いている。
和食や日本の自然、伝統文化から、電車などの交通機関の時間の正確さと便利さなど概ね好評だが、日本旅行で不便なこともあるという。筆者がタイ在住ということもあって、よくタイ人から言われていたのが、「日本は無料のWi-Fiが少なく、スマートフォンが使えなくてかなり不便」ということだ。
意外かもしれないが、東南アジア各国は特にWi-Fiが異様なまでに発達している。法的なゆるさがあるかもしれないが、飲食店でも商業施設でも無料のWi-Fiが常時利用可能になっている。小さな飲食店やホテルなどでも家庭用のWi-Fi機器を設置し、客に使わせている。パスワードを設定する店もあるが、めったに変更はしない。筆者はベトナムの首都ハノイで入ったバーでパスワードを訊こうとWi-Fiを立ち上げたら自動で繋がった。2年前に来たことがあったのを忘れており、そのときのパスワードがメモリに残っていたのだ。
確かに、これだけ便利な環境から来ると、日本のWi-Fiの不便さはたまらないだろう。2020年の東京オリンピックまでは確実に外国人が増えると見込まれる中、これはよろしくない事態であると、日本の携帯キャリアを持たない筆者も毎回日本に滞在するたびに感じていた。
ただ、筆者もつい先日、約1年ぶりに日本に帰国したのだが、意外にもかなりWi-Fi環境が好転しているように思えるようになっていたのだ!