痴漢冤罪、警察の取調室では「冤罪だろうがパンツの中まで検査される」

鑑識課の”スタジオ”で写真撮影

 逮捕後、警察署内で移動するときは基本的に手錠がかけられ、腰縄が打たれる。写真撮影と指紋採取は署内の鑑識課で行われるのだが、取調べ室から鑑識課まで移動するのに、手錠&腰縄姿で連れ回される。  署内に居る警察官たちにとって、手錠&腰縄姿で歩く被疑者の姿なんて見慣れたものだが、その姿で連れ回される被疑者自身にとっては“気分はもう犯罪者”だろう。  鑑識課には、写真撮影をする“スタジオ”がある。そこで被疑者は正面・横顔・左斜め前の姿が撮影される。今はデジカメで撮影するので、鑑識課の専門家が撮影するのではなく、取調べをした刑事かその部下が、サッサと写真を撮るのが普通だ。  一方、指紋採取はスキャナを使ってデータを取り込むので、この作業は鑑識課の担当者が行う。鑑識課の担当は、被疑者にあまり関心ないのか、丁寧な言葉使いで淡々と仕事をこなす。データがスキャニングされるのは、両掌と側掌紋(手首から小指にかけた手の横側)になる。  ちなみに逮捕されて強制されるのは、写真撮影と指紋採取だけだ。 「DNA採取」を強制的にするためには、別の令状が必要になる。ところが、警察は多くの場合、あたかも強制のフリをしてDNAも採取しようとすることがある。痴漢事件の場合、被害者の衣服に被疑者のものと思われる体液でも付着していない限り、事件の捜査にDNA情報は提供しても意味はない。

留置場に入る前に身体検査がある!

 痴漢事件の多くは朝、あるいは帰宅時のラッシュアワーに多く発生する。したがって、痴漢の容疑を掛けられて、被疑者が警察署へ連行されるのは、午前中か夜である。  午前中に逮捕されてしまった場合、写真撮影と指紋採取の後も取調べは続く。とはいえ、現在は長時間の取調べは内規で禁止されているので、食事休憩などもあり、連続で取調べられるのは3時間程度だ。夕食の時間(午後5時頃)には、その日の取調べは終わる。  しかし、家には帰してもらえない。当然の成り行きとして、警察署内にある留置場……いわゆる“ブタ箱”にブチ込まれるのだ。  留置場に入る前には、変なものを留置場に持ち込まないよう、身体検査が行われる。この身体検査の方法も警察署によってやり方が違うが、ヒドい警察署では完全に全裸にさせられる。拘置所と違い、一応、マントのような物を羽織らせてもらえるらしいが、その中はスッポンポンだ。  もっとも昨今、そこまでする警察署は少なく、一番多いのはパンツ一丁にされるケースである。留置場を管理する「担当さん」と呼ばれる警察官数人に囲まれ、パンツ一丁になった状態で、余計な物を持っていないか確認される。この時、担当さんの1人がスキを見つけて、パンツの中もしっかり覗かれてしまうので覚悟しておこう。
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犯罪者の巣窟?留置場の異様な空間
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痴漢に間違われたらこうなります!

痴漢冤罪とどう戦うか!?

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