新卒入社、転職、異動、転勤……新しい環境に馴染むために必要なのは“上司の顔色を読まない力”

空気や相手の顔色を読みすぎる人は逆に環境になじめない! 自らが空気になるべし

 ゴールデンウィークも終わり、5月病も克服し、そろそろ梅雨の季節に入ろうとしているこの時期。4月から入社した新入社員、転職された方、部署配置を経験された方、国内外に転勤された方など、新しい環境に慣れてきた方もいれば、まだまだ慣れない方もいるかも知れません。

 新しい環境、自分を取り巻く新しい人間関係に上手く馴染むためにはどんな人間力が必要でしょうか?本日はこの人間力を、インターナショナルスクールに通う学生さんを対象にした実験を基に考えてみたいと思います。

怒りと嫌悪の微表情を読むことが出来れば環境に適応できる

 インターナショナルスクールに通う様々な民族出身の学生さんたちに微表情検知テストを受けてもらいます。そして各々のスコアと各々が集団にどの程度馴染んでいるかを示すスコアとが比べられました。その結果、怒りと嫌悪の微表情を認識する能力が高ければ高いほど、集団に上手く馴染むことが出来ていることがわかりました。

 これはなぜでしょうか?

 他者の怒りや嫌悪の表情・微表情を読むことが出来れば、その人の大切にしたい価値観がわかるからです。

 怒りという感情は、不正義や目的達成を邪魔する障害が原因になって引き起こされます。

 嫌悪という感情は、不快なヒト・モノ・言動が原因になって引き起こされます。人間関係が始まったばかりの状況では、自分を取り巻く個々人がどんな想いを持ち、どんな価値観を大切にしているかを明確につかむことは困難です。

 コミュニケーションをする中で相手がどんな場面で怒りや嫌悪を感じているかを徐々に知ることで、相手の価値観がわかり、相手の不快になることはしないようにしようと思えるようになる、と考えられています。

 逆に言えば、他者が怒りを感じていたり、不快感を抱いているのに気付けなければ、人が大切にしたい価値観を察することができないのですから、その環境に馴染むのは難しいでしょう。

 どんな言動が上司の逆鱗に触れるのか、同僚はどんなことを不快に感じるのか、宗教や民族が違う人は何を不正義と感じるのか、こうしたことを察することが出来る人間力は良好な人間関係を構築する上で欠かせませんよね。

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