「100年後も日本が一等国である価値を作る」京大発EVベンチャー社長が語る経営論【GLM小間裕康社長インタビュー】

――小間社長は、車はお好きですか? 小間:好きです。自分も何台か所有しています。それに自動車には先端の技術が詰まっていると思うんです。例えば、コモディティ化する前の家電は、ソニーが新製品を発表するたびにワクワク感がありました。自動車には今でもそういう感覚がまだ残っています。 ――以前は人材派遣業を経営されていたようですね。 小間:はい。ただ、今、私がやっていることも人材派遣と何ら変わらないと思っています。私はエンジニアではありませんし、何の開発能力もありません。私の役割は面白い場を作ることなのです。「ここに来たら何かできるのでは?」という期待感を持ってもらい、超一流の人たちにどんどん集まってもらえる器を作っていくのが私の責任です。会社のHPには「自由を生み出す場所」というメッセージを掲げています。 ――「自由」という言葉を選んだわけは? 小間:自由という言葉は、軽く捉えられてしまうかもしれませんが、自由を掲げて事業を継続させるのは難しいのです。好き放題やって、いろんな人が集まっても、会社は彼らを雇い続けなければなりません。自由というのはわがままな存在です。気をつけなければいけません。 ――経営スタイルとしては放任主義に近いのですか? 小間:能力があればある人ほど、任されている仕事に責任感や義務感を持つことができるんです。一方、やりたいことだけやりたいという人はきっと無責任で、能力もない。本当に能力がある人は「これは自分のブランド」という責任感を持ち、凄まじい力を発揮してくれると思うんです。それは派遣業でも変わらないし、今でもエンジニアやマーケティングなど、全員がプロ意識を持って仕事をしています。 ――会社経営に興味があったのでしょうか? 小間:もともと何かをやってみるのが好きでした。高校生のとき、ザ・ブルーハーツが流行って、私も楽器を始めたのですが、人気のギターやベース、ドラムは先に取られていた。そこで、あまっていたキーボードを選んだのですが、当然、幼少期から習っている人には敵わない。そこで、違う方法で音楽を楽しめないかと思い、打楽器みたいなピアノの弾き方を思いついたんです。自分の苦手なメロディを他の楽器に任せたりして、オリジナルのアンサンブルを作ったりしていました。
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パソナ南部靖之代表との出会い
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