「フリーライター」は稼げるのか?ライター指南本著者に聞いてみた

肥沼氏の著書ではフリーライターとして生計を立ててきた経験則が詰め込まれている

 コンビニ大手5社が、2025年までに全商品に電子タグをつけ、自動セルフレジの普及や棚卸しの効率化を目指すと発表した。実現すれば、コンビニスタッフの需要は確実に減ることとなる。このように新しい技術が生まれる一方で、既存の仕事や職業が失われることを「技術的失業」という。そしてこの現象は、これから間違いなく加速していく。その要因の一つが、第4次産業革命と言われているAIやロボットの発達だ。

 2013年9月、英オックスフォード大学の研究者が、現在する702の職業の47%が、この10~20年で失われると発表して話題になった。これも技術的失業によるものだ。どんなに優秀なビジネスパーソンであっても、その仕事がAIに取って代わられない、という保証はない。つまり、誰にでも会社から必要とされなくなるリスクはついて回る。会社は常に新しい技術やニーズの変化を取り入れるべく、そのときに最適な人材を流動的に雇用したいからだ。これまでは当たり前だった、新卒入社・終身雇用は完全に崩壊しつつあるのだ。

 では技術的失業にも左右されず、10~20年後にも生き残るため、ビジネスパーソンはどう対策するべきか。その一つの手段が、特定の会社や仕事に依存せず、いくつもの仕事を掛け持ちする「復職」だ。最近は副業OKなど、多様な働き方を許可する会社が増えているが、それも時代の流れを先取りしてのものだろう。

 しかし、特定の仕事にしか従事してこなかった人が、第2の職業として何を選べばいいのか、すぐには思いつかないかもしれない。AIに置き換わりづらく、なおかつ資格や資本が不要で、自身の特技や趣味、経験を活かしやすい仕事……それは「ライター」である。

 前述したオックスフォード大学の発表で、ライター・作家の仕事がここ10~20年でAIに奪われる確率は、わずか3.8%(※)となっている。まさにAIに置き換わりづらい仕事の筆頭なのだ。米AP通信では2014年から、企業の決算報告の記事をAIに書かせている。日経新聞や西日本新聞社でも、AIによる記事生成に取り組んでいる。

 しかし、AIがライターとして活躍できるのは、限定的な分野にすぎない。例えば企業の決算短信から、売上高や利益、業績結果の背景などを読み取り、記事にすることはできる。

 これはAIが、データ化されている情報から特定のものを抽出し、組み合わせて、形にすることを得意とするからだ。

 逆に言うとAIは、データ化されていないことは扱えない。人々が何となく考えていることや思っていること、求めていることなど、潜在的な情報は読み取れないのだ。感性やクリエイティビティを持ち合わせている人間だからこそ、AIに代替されない分野で、ライターとして活躍できるチャンスはいくらでもある。

 とはいえ、全くの未経験で、コネも実績もない人が、どのようにライターデビューすればいいのか。それを指南する書籍「フリーライターとして稼いでいく方法、教えます。(実務教育出版)」が注目を集めている。これは、コネも経験も実績もなかった著者の肥沼和之氏が、未経験からライターの世界に飛び込み、年収800万円超を稼ぐまでになった方法論をつづった一冊だ。同氏に話を聞いた。

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最初からフリーライター1本に賭けることはオススメできない

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フリーライターとして稼いでいく方法、教えます。

カネなしコネなし実績なしが年収800万円に一変した

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