相次ぐサラリーマンの線路逃走。冤罪回避のためでもその代償は甚大!

ごとうさとき
 電車の中で痴漢の疑いをかけられた男性が、駅についた途端に走り出し、そのまま線路内に侵入して逃走するという事件が相次いでいる。3月29日はJR赤羽線のホームで、4月7日にはJR板橋駅、13日にはJR両国駅でそれぞれ発生した。

photo by transitpeople CC by 2.0

線路を逃走するとどうなる?

 確かに痴漢の疑いをかけられた場合、いくら無罪を主張しても被害者は耳を貸さず、駅員を呼ばれてしまう。そして、駅員はすぐに警察を呼んで、呼ばれた警察も被害者の言い分だけを信じて、痴漢容疑で逮捕されてしまうのが、みなさんご存知の痴漢冤罪事件の実態である。

 そんなリアル現場をよく知っている弁護士の中には、

「痴漢に疑われたら、言い訳は通用しないから、サッサと逃げた方がいい」

 というアドバイスをする人もおり、“痴漢に疑われたらダッシュで逃げろ!”という対処法を信じて、ホントに逃亡を図る男性が続出しているのである。

 ただ、実際に痴漢事件が発生するのは朝夕のラッシュ時間で、ダッシュで逃げようとしても、駅のホームは人で溢れかえっており、人ごみを掻き分けながらの逃走は相当困難なモノになる。

 そこで、追い詰められた男性は線路に飛び降り、命がけの逃走をするわけだ。それで逃げ切れれば、一応、痴漢容疑で逮捕という汚名からは免れるかもしれない。しかし、線路内に侵入した時点で、痴漢容疑ではない、別の犯罪の現行犯となってしまうのである。

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線路内への侵入は「鉄道営業法」違反

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痴漢に間違われたらこうなります!

痴漢冤罪とどう戦うか!?

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